アトラシアンは、AIを活用したソフトウェア開発ライフサイクル(AIネイティブSDLC)において、JiraおよびAtlassian DXの新機能を発表した。Jiraを人間とAIエージェントの作業を管理・統制する中枢(コントロールプレーン)として位置づけ、単発のプロンプト入力にとどまる「点のAI」から、組織のコンテキストとガバナンスを備えた常時稼働のループによる「面のAI」への移行を支援する機能群となる。

新機能群は、Atlassian Teamwork Graphを共有コンテキスト基盤とし、Jiraによるエージェントの自律的な実行・統制、DXによる効果測定を一体化した統合アーキテクチャとして提供されるとのことだ。「Code Context」は、RovoおよびAIコーディングエージェントに複数リポジトリを横断したコードベース全体のインテリジェンスを提供し、バックログにおける実現可能性の精査、既存アーキテクチャに準拠した実装計画の立案、バグトリアージ、根本原因分析の精度向上などにつなげられるという。また、「Agent Context Controls」では、プラットフォームチームがエージェントのアクセスについて、JiraプロジェクトやConfluenceスペースといった単位で細かく統制できる。
さらに、実行面では「Agent loops in Jira」により、エージェントがJira内の未割り当ての作業項目をスキャンし、Jira Coding Agentが非同期でコード生成・テストを実施。レビュー可能なプルリクエストをJira内に自動起票することで、「バックログ駆動型」のループを実現する。

「Standards & AI Review」では、組織共通のコーディング標準やセキュリティ基準をリポジトリにひもづけ、すべてのプルリクエストを専用エージェントが自動検証できるとのことだ。加えて、測定面では「Jira Agent Usage Dashboard」で、どのエージェントがどの作業項目で使われ、デリバリーのスピードにどのように関わっているのかをリアルタイムに把握できるという。

「DX for Agentic Development」は、スループット、品質、導入率、モデル・トークン消費などのAI利用コストを統合的に測定し、MCPツールのトラッキングにも対応できるとのことだ。
なお、Code Contextが有償プラン利用者向けにオープンベータとして順次展開中、Agent loops/Standards/AI Reviewはプライベート早期アクセスプログラムで提供開始。Agent Context ControlsとJira Agent Usage Dashboardは、今後数ヵ月以内にJiraの有償プラン利用者向けに一般提供される予定だ。他にも、DX for Agentic Developmentは、四半期中にAtlassian DXユーザー向けに一般提供が予定されている。
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
