SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

Security Online Day 2024 春の陣

2024年3月13日(水)10:00~17:10

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

WebSphere Application Server(AD)

仮想化に特化したWebSphereで真のPaaS環境を容易に構築できる

第2回

自社にプライベートクラウドを構築したいときには、どんなことに注意すればいいのだろうか。莫大なコストをかければAmazon EC2やGoogle App Engineのような環境でも構築できるかもしれないが、それは現実的ではない。既存の環境と同様なものを素早くプライベートクラウドに移行するには、仮想化環境に特化したミドルウェアが必要であり、その際の重要なキーワードは自動化と自律化だ。

PaaSと言いながらIaaS止まりのクラウドがある

 クラウドコンピューティングとは、ネットワークを介したITシステムの新たな利用方法だ。利用形態からパブリッククラウドかプライベートクラウドかの違いがあり、他にも何をサービスとして提供するかでSaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)という3つの種類に大きく分類できる。これらは、ユーザーが何をクラウドコンピューティングに求めるかにより、適宜選択すべきものだ。

 IBM WebSphere Application Serverは、パブリッククラウドでもプライベートクラウドでも活用できるアプリケーション・サーバーだ。プライベートでの利用は当然ながら、すでにAmazon EC2のイメージファイル形式でも提供されている。とはいえ、このWebSphereというミドルウェア製品が、クラウドコンピューティングにおいてもっとも強く意識している領域が、プライベートクラウドのPaaSの部分だ。

 PaaSはアプリケーションの開発、稼働環境を、ネットワークを介して提供するものだ。そして、これを利用するユーザーは、おもにはIT技術者ということになる。PaaSユーザーの関心は、アプリケーションを開発することと、それを配備することにあり、環境のセットアップやチューニングといったことをやりたいわけではない。素早くアプリケーションを開発、稼働させるようにするのは、まさにPaaSソリューションが担うべきところなのだ。

  「世の中にはIaaSの域に止まっているクラウドがたくさんあります」と語るのが、日本アイ・ビー・エム ソフトウェア事業 WebSphere 事業部 コンサルティングIT Specialistの樽澤広亨氏だ。樽澤氏は、PaaSと呼ぶにはいくつかの条件を満たす必要があると説明する。

 IaaSを活用することで、システム基盤となるサーバー環境を素早く調達し、自動的に構成することが可能だ。その自動化の仕組みを応用拡張して、さらに、OS、アプリケーション・サーバーやデータベース、負荷分散機能などを、それぞれ自動導入することも可能である。ミドルウェアを含むソフトウェア導入が自動化されてはいるが、このケースはIaaSの域から抜け出しているとは言えない。

 なぜならば、各ソフトウェアの構成や稼働テストは、依然としてユーザーが自ら行わなければならないからだ。このように、たんにIaaSの上にアプリケーション・サーバーやデータベースなどが導入できるだけでは、たとえ導入作業が自動化されていたとしても、PaaSと呼ぶことは出来ない。これに対し、ユーザーが利用したいアプリケーションの稼働環境を選ぶと、ハードウェアの準備に加えて必要なソフトウェアが自動的に導入、構成されて、すぐに希望の環境が提供されるのがPaaSである。

 これを実現するには、まず、開発用、稼働環境用、規模の大小、必要なミドルウェアの組合せなどを、あらかじめパターン化しておく。各組合せはあらかじめテスト済みで、選択すればすぐに利用できるものだ。これを、ユーザーの選択に応じて、容易されているハイパーバイザーの上に配布するのだ。検証済みなので、配布ができればすぐに利用可能となる。あとは、バックアップやチューニングなどの設定が多少残る程度だろう。「ここまでできて初めてPaaSと呼べる」と樽澤氏は言う。

 さらにこの発展型として、パターンを選んだ結果がマルチテナント化された共用サービス、集中監視システム、自律的運用システムを備えたモデルが期待される。ここまでの環境を用意するには、現状ではそれなりの投資も必要になるかもしれない。(次ページへ続く

 

WebSphere Application Server 関連情報

次のページ
本当のPaaSを実現するWebSphereの仮想化に特化したソリューション

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
WebSphere Application Server連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2657 2010/11/22 00:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2024年3月13日(水)10:00~17:10

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング