ソーシャルアプリケーションプロバイダー3強
登壇者は、まず株式会社サイバーエージェントの日高裕介取締役副社長。広告やメディア(Ameba)事業で知られるサイバーエージェントだが、各プラットフォームに「今日から勇者っ!」や「戦国ヒーロー大戦」を提供しており、日本でも最大規模のソーシャルアプリプロバイダーでもある。日高氏は、サムザップやアプリボットといったアプリ系の関連子会社の取締役も兼任している。
続いて、ジンガジャパン株式会社の山田進太郎ジェネラル・マネージャー。もともと2005年に山田氏が設立したウノウ株式会社が、2010年8月に買収され、そのままジンガジャパンとなっている。ウノウでは、まち育成ゲーム「まちつく!」をmixiのオープン化のタイミングで投入し、300万強のインストールベースを獲得したが、2009年5月から単体アプリとして運営しており、ゲーム性やソーシャル要素を試行錯誤していたこと、mixiアプリのブレイクのタイミングで落ちないインフラを擁していたことが有利に働いたようだ。
もう1社は、株式会社ポケラボの後藤貴史代表取締役で、2007年に学生起業し、後藤氏が代表に就任したのが2008年。パネラーの中では最も若い経営者で、最も若い会社だ。モバゲータウンに「サムライ戦記」や「やきゅとも!」を提供しているが、こちらも勝手サイトとして2009年5月から運営している戦国シミュレーション「サムライキングダム」の経験が大きかったという。
このように3社ともに会社規模や設立時期がそれぞれ異なっており、興味深いシンポジウムとなった。モデレータは、KLab株式会社の真田哲弥氏。KLabも「恋してキャバ嬢」や「戦国バスター」といったバラエティに富んだアプリを提供している。
また、ブレークスルーパートナーズ株式会社の赤羽雄二マネージングディレクターが、ソーシャルアプリデベロッパー数社を共同創業している立場からコメンテーターとして参加した。