今回のWPCには世界100カ国以上から約1万5,000人のパートナーが来場、7月14日までの期間中に1日あたり100を超えるセッションや20以上のリージョナルキーノートが行われる。
「Microsoftの売上は95%がパートナー経由」という数字からもわかるとおり、同社にとってパートナーとの関係こそが経営の基盤を支えていると言っても過言ではない。それほど重要なステークホルダーが一堂に会するこの会場で、同社はどんなコミットを彼らに対して行うのか。
まずは7月11日に行われたSteve Ballmer CEOの基調講演から、Microsoftが取ろうとしている今後1年の方向性を占ってみたい。
パートナーとともに日本の復興を支援する
基調講演に先立ち、オープニングでは東日本大震災の被害を伝えるビデオが流れ、参加パートナーである日本デジタルオフィスがWindows Azure上で被災者のために緊急連絡用アプリケーションを作成した事例が紹介された。
Microsoftは震災直後からクラウド関連製品を中心に、被災者に対してITインフラの積極的な提供を行ってきたが、多くの日本のパートナーがこの動きに賛同、いくつもの復興支援ソリューションが無償で提供されてきた。
基調講演のプレゼンターを務めたワールドワイドパートナーグループ コーポレートバイスプレジデント Jon Roskill氏は、プレゼンの最初に日本からの参加パートナーを来場者に紹介、震災復興を今後もパートナーとともに支援していく姿勢を示した。