7月11日(米国時間)、米ロサンゼルスのLos Angeles Convention Centerにおいて「Microsoft World Partner Conference 2011(WPC 2011)」が開幕した。文字通り、全世界のMicrosoftパートナーが集結するWPCは、同社が開催する年次カンファレンスの中でも最大級のイベントだ。毎年7月上旬に米国内で開催され、今回の会場はロサンゼルス。同社は7月から会計年度がスタートするが、WPCでもってパートナーとともにこれまでの1年を総括し、そしてともに新しい1年を歩んでいくというMicrosoftからの強いメッセージが込められていると言えよう。

今回のWPCには世界100カ国以上から約1万5,000人のパートナーが来場、7月14日までの期間中に1日あたり100を超えるセッションや20以上のリージョナルキーノートが行われる。
「Microsoftの売上は95%がパートナー経由」という数字からもわかるとおり、同社にとってパートナーとの関係こそが経営の基盤を支えていると言っても過言ではない。それほど重要なステークホルダーが一堂に会するこの会場で、同社はどんなコミットを彼らに対して行うのか。
まずは7月11日に行われたSteve Ballmer CEOの基調講演から、Microsoftが取ろうとしている今後1年の方向性を占ってみたい。
パートナーとともに日本の復興を支援する
基調講演に先立ち、オープニングでは東日本大震災の被害を伝えるビデオが流れ、参加パートナーである日本デジタルオフィスがWindows Azure上で被災者のために緊急連絡用アプリケーションを作成した事例が紹介された。

Microsoftは震災直後からクラウド関連製品を中心に、被災者に対してITインフラの積極的な提供を行ってきたが、多くの日本のパートナーがこの動きに賛同、いくつもの復興支援ソリューションが無償で提供されてきた。
基調講演のプレゼンターを務めたワールドワイドパートナーグループ コーポレートバイスプレジデント Jon Roskill氏は、プレゼンの最初に日本からの参加パートナーを来場者に紹介、震災復興を今後もパートナーとともに支援していく姿勢を示した。

この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
五味明子(ゴミ アキコ)
IT系出版社で編集者としてキャリアを積んだのち、2011年からフリーランスライターとして活動中。フィールドワークはオープンソース、クラウドコンピューティング、データアナリティクスなどエンタープライズITが中心で海外カンファレンスの取材が多い。
Twitter(@g3akk)や自身のブログでITニュース...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア