Windows 8はタッチフレンドリーなUIに
正式にはWindowsの次バージョン名は「Windows 8」に決まったというアナウンスはこれまでMicrosoftからいっさいなされていない。しかしBallmer氏をはじめとするMicrosoft幹部は当然のようにWindows 8という単語を連呼する。今回の基調講演でもそれは変わらなかった。
Ballmer氏は「Windows 8はこれまでのWindows PC、そしてWindowsスレートPCのイメージを大きく変えることになる」と発言、そしてその後の説明をコーポレートバイスプレジデント兼CFOのTami Reller氏に譲った。
Reller氏はWindows 8のUIについて、「6月に行われたイベント(The Wall Street Jouurnal主催の「All Things D」)で披露したものとは大きく変わる」とし、9月にアナハイムで行われるMicrosoftのイベント「BUILD」でWindows 8の次のテクノロジプレビューが紹介される予定であることを明らかにした。
Reller氏の説明によれば、Windows 8はタッチインタフェースとの親和性を高めることが最重要ポイントのようだ。Microsoftは"タブレット"という呼び方を好まず、"スレートPC"と称することが多いが、Windows 7はタッチインタフェースに馴染みにくいOSであるため、この分野ではiPadやAndroidデバイスに大きく遅れを取っていることは否めない。デスクトップPCやノートブックと同様のユーザエクスペリエンスをどこまで実現できるかが成功のカギになるといえる。また、タッチUIのほかにも、スムースなマルチタスクをスレートPC上で実現することにも力をいれるという。このあたりはWindowsPhoneの開発ともシンクしていくのかもしれない。