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ZFS、テープ、Pillar買収―ビッグデータ時代に挑むオラクルのストレージ戦略


日本オラクルは8月29日、東京・世田谷区の同社用賀オフィス(SBSビル)において同社のストレージ製品に関する説明会を行った。ここは昨年まで旧サン・マイクロシステムズが所在していたオフィスでもあり、現在はSunの技術を継承したサーバやストレージなどハードウェア製品全般の検証センターとしての役割を果たしている。

Sun買収後のストレージポートフォリオ

日本オラクル 執行役員 システム事業統括 野々上仁氏
日本オラクル 
執行役員 システム事業統括
野々上仁氏

 Oracleは、この10月に米サンフランシスコで開催される同社の年次イベント「Oracle OpenWorld 2011」(以下、OOW)において、ストレージ製品に関してもいくつかの新しい発表を行うと見られている。そのOOWを前に、「現在オラクルが持つストレージ製品のラインナップを整理し、今後注力しようとしている方向性を示したい」と語るのは日本オラクル 執行役員 システム事業統括 野々上仁氏だ。

 ZFS Storageに代表される旧Sunのポートフォリオに加え、6月に買収を発表したPillar Data Systems、そしてオラクル製品としてはおそらくはじめての言及となるテープライブラリについて、説明が行われた。

 野々上氏はまず、Sun買収以降、ストレージを含むオラクルのハードウェア製品の軸として次の3つを挙げた。

  •  サードパーティ製品もサポートするオープンでベストなコンポーネント
  •  アプリケーションに最適化された検証済み構成
  •  ソフトとハード一体開発における超高性能マシン

 また、現在バズワードとなっているビッグデータについては「2010年の新規デジタルデータ量は1,200エクサバイトだったが、2020年には3万5,000エクサバイトに増加すると予想されている。そのほとんどがスマートフォンやSNSによってもたらされる非構造化データであり、また、80%のデータに企業が関与し、50%にはセキュリティ対策が必要」とする調査結果(IDC/2011年)を紹介、その上で「ハードウェアからアプリケーションまですべてのスタックを揃えるオラクルは、ストレージの性能を引き出すアプリケーション、あるいはその逆のアプローチも可能」と語り、ハードとソフトが密に接合することで、性能や可用性、セキュリティ、管理性などを他社に比べて飛躍的に高めることが可能だと強調する。

 現在、オラクルにはデータの性質に応じた4つのストレージポートフォリオが存在する。

  •  データベースマシン「Oracle Exadata」… 構造化データ
  •  NAS「Oracle ZFS Storage Appliance」… 非構造化データ
  •  SAN「Pillar Axiom」
  •  テープライブラリ「Oracle StorageTek Tape」… アーカイブ

 このうち、6月29日に買収を発表したPillar Data SystemsのPillar Axicomについては、まだ買収が完了していないため詳細については触れられなかったものの、オラクルはこれでEMCやIBMに対抗するSANポートフォリオを手にすることになり、今後の同社のオストレージ戦略に大きな影響を及ぼすと予測される。なお、Pillar Data SystemsはOracle CEOのLarry Ellison氏が保有するベンチャーキャピタルTako Venturesの100%出資企業である。

次のページ
The Cloud Storageの3つの特徴

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五味明子(ゴミ アキコ)

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