NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、同社が提供する国内外シームレスな企業向けコミュニケーションサービス「Arcstarユニファイド・コミュニケーション・サービス」において、グローバルでさまざまなクラウドサービスを利用できる新プラン「UCaaS(ユーキャス)プラン」の提供を8月31日から開始した。
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電話からメッセージング、会議まで
Arcstarユニファイド・コミュニケーション・サービスは、国内外に多くの拠点をもつ企業が、拠点間のコミュニケーションをシームレスかつリーズナブルに実現するためのサービス。今回提供開始されたクラウド型コミュニケーションサービスのUCaaSプランのほか、拠点間の内線接続を実現する「Extensionプラン」、海外拠点からの外線通話発着を行う「Sip Trunkingプラン」がすでに提供されている。同社によれば、年内には国内外のシームレスなコンタクトセンターとしての機能を果たす「Contact Centerプラン」も提供される予定になっている。

今回、新たに提供が開始されたUCaaSプランでは、相手の状況に応じてさまざまなコミュニケーション手段を選べる点が特徴のひとつ。IP電話機能だけでなく、メッセージング機能(ボイスメール、インスタントメッセージ)、プレゼンス機能(在席確認)、電話/ビデオ/Webによる会議機能などを、PCやスマートフォンなどから利用することができる。しかも着信はすべて1つの番号で管理する"シングルナンバーリーチ"であるため、利用者がどこにいても指定した端末に着信させることが可能だ。NTT Comの取締役 ボイス&ビデオコミュニケーションサービス部長 若井昌宏氏は「ユーザは、使用しているデバイスを"クラウドにタッチ"して、相手とコミュニケーションするイメージ。場所やデバイスを意識しないでサービスが使えるという点が重要」と語る。
UCaaSプランは、同社が提供するVPNネットワーク「ArcstarグローバルIP-VPN」サービス実施国を中心に世界158カ国で提供されるクラウド型サービスであるため、世界中、どこの拠点からでも同じ機能を同じ品質で使うことが可能だ。国ごとによるシステム構築の稼働の違いやメンテナンスに悩まされることがないため、グローバルでビジネスを展開中の企業にとっては、よりシームレスなコミュニケーションが実現することになる。また、ワークスタイルの変化に伴い、在宅勤務制度を採用する企業が増える中、自宅や外出先であっても状況に応じたコミュニケーション手段を選択できるメリットもある。

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五味明子(ゴミ アキコ)
IT系出版社で編集者としてキャリアを積んだのち、2011年からフリーランスライターとして活動中。フィールドワークはオープンソース、クラウドコンピューティング、データアナリティクスなどエンタープライズITが中心で海外カンファレンスの取材が多い。
Twitter(@g3akk)や自身のブログでITニュース...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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