柔軟な課金メニュー
コストの面では、定型メニューについてはID単位の課金(900円/ID~)を採用しており、IDの追加/削除にも柔軟に対応する。ゲートウェイ料金は拠点の数(1万800円/拠点~)と利用する機能の数に応じて料金を支払う仕組みで、国内外を問わず定額での拠点間通信が可能にするほか、クラウドのメリットを生かし、PBX設備への投資や管理/運用コストを大幅に削減できる。「SIP Trunkingプラン」と組み合わせればさらに、海外の顧客の外線発信も低価格で抑えることが可能だ。基本料金は3万6,000円/企業~となっている。
UCaaSプランはプラットフォームにCisco Systemsの「Cisco Hosted Collaboration Solution(Cisco HCS)」を採用している。シスコシステムズ 副社長 アジア地区サービスプロバイダー事業統括 堤浩幸氏は「今回のパートナーシップ提携は本社でも大変光栄に思っている。1つのインフラストラクチャで多彩なユニファイドコミュニケーションを提供できるCisco HCSが、世界の通信キャリアのリーダーであるNTT Comに採用され、高品質なネットワークをベースにしたクラウドサービスがグローバルで展開されることになる。クラウドによる新しいレベニュー、新しいニーズがどんどん生まれる中、付加価値の高いワンストップサービスの誕生した」と語る。
また、NTT Comは同時にこれまでシンガポールのみだったSIP Trunkingプランの提供国を香港、イギリス、オーストラリアなど世界15カ国に拡大しており、2012年3月末までには主要30カ国に提供していく予定だ。同社では、UCaaSプランとあわせて利用することで、「海外との通話料金をこれまでの半額に抑えることが可能」(若井氏)になるなど、グローバル規模でのユニファイドコミュニケーションがさらに使いやすくなるとしている。
ビジネスのボーダレス化が加速するなかにあって、NTT Comでは「ユニファイドコミュニケーション市場はワールドワイドで250億ドル規模。今後はさらに伸びる」(若井氏)と見ている。高品質/安全性/低価格を武器に、2015年度には同サービスで100億円の売上を目指すという。