複雑化する運命にある情報システム
「サイロ化したシステム」「スパゲティ状に絡まりあったインタフェース」という言葉を耳にしたことがない情報システム担当者はおそらくいないだろう。新規構築時には、あらゆる変更を想定に入れて設計しているつもりでも、いざ本番稼動が始まると様々な業務要求が整然としていたはずの情報システムを徐々に複雑にしていくものだ。
例えば、自社の注文管理アプリケーションと外部の電子商取引システムを接続してビジネスチャンスの拡大を狙うケースもあれば、法律改正によりアプリケーションのセキュリティを厳格化するように迫られることもあるだろう。
新しい要件が現れるたびに機能が追加される一方で、使われなくなった機能も削除されずに放置される。それらが時間の経過とともに積み重なり、アプリケーション間の接続が“スパゲティ化”したり、似たような内容のデータベースが乱立したり、現役と退役の区別がつかなくなるという事態が発生する。
悪循環を断ち切る富士通「APMモダナイゼーションサービス for Cloud」
時折、これまで述べた問題を一挙に解決するチャンスが訪れることもある。それが、ハードウェアのリプレースや次期システムの導入というイベントだ。このタイミングを生かして絡まったインタフェースを整理し、不要なコードを処分しようと試みるケースも少なくない。しかし、複雑化が進んだシステムは調査するだけでも骨の折れるもの。結局、問題解決のためには“既存のシステムを捨ててゼロから作り直すか、アプリケーションは現状のままとしハードウェアの更改にとどめるかしかない”という結論に至るケースも少なくない。もちろん、そのためには多大なコストとリスクが伴うことも事実だ。
そんな情報システム部門の悩みに対して、“そこまでしなくても解決策はちゃんとある” と一石を投じるのが富士通の「APM モダナイゼーションサービス for Cloud」だ(APM:Application PortfolioManagement)。
「複雑化したシステムのムダ取りを行い、継続利用に耐えうるように既存資産を再生させ、仮想化、クラウド化など新しい技術基盤への対応を支援する。いわばシステム移行のためのトータルサービスだ。『もったいない』『モダナイ』『持たない』という3つのアプローチで、包括的に企業情報システムのモダナイゼーションを支援する」(富士通株式会社 クラウドアプリケーションセンター長 鎌倉潤一氏)。