“もったいない”から見える化でスリム化
オール・オア・ナッシングで、まだ使えるアプリケーションを捨てるのは“もったいない”。かといって、すべてのアプリケーションを新しい環境に移行すると、退役アプリケーションまで移行してしまい、新しい環境のリソースを浪費することになる。それもまた“もったいない”。そこで“もったいない”アプローチでは、「必要なものは残し、無駄なものは捨てる」をポリシーに、複雑に絡みあった既存のIT環境を分析し、徹底的なスリム化を図る。実施後はシステムの区分けが明確になるため、部分的にパッケージやクラウド化を適用することも可能になる(表)。
スリム化アプローチでは、富士通の持つ様々な見える化技術を駆使してアプリケーションの利用状況を明らかにし、裏付けデータに基づいた採否判断が行えるよう支援する(図1)。
ある企業では、資産分析の結果、約8割が未稼働資産、稼働資産のうち3割が重複資産、アプリケーション資産の運用ルールが不徹底であることが判明した。スリム化の結果、約10.5Mstep、約50,000本、約60ライブラリあったホスト資産が約3Mstep、約10,000本、約20 ライブラリになり、全体として従来の1/3にスリム化することができたそうだ。