ビッグデータ時代を迎える今後は非構造化データをいかに扱うかがポイントに
日本オラクル 代表執行役社長 最高経営責任者 遠藤隆雄氏は「現在のITは複雑になりすぎて、業務と分断されており、ムダな投資コスト、運用コストが生じる要因となっている。それを解決するには、メーカーが顧客のニーズに適したチューニングをシステムに施すことが重要。SIerに押し付けるばかりではいけない」と語り、今回の協業について「企業の枠を超えてITリソースを最大化できるシステムを提供できるところに大きな意義がある。とくにビッグデータ時代を迎える今後は非構造化データをいかに扱うかがポイントになる。この点においても、イメージング技術のトップを行くキヤノングループと提携できるメリットはオラクルにとっても大きい」とその意義を強調する。
両者の協業によって実現が期待されているのは、紙と業務システムのシームレスな連携だ。たとえば病院での受付業務や、申請書の提出→決済など紙を伴う業務の電子化、分散した拠点(支社、子会社、店舗など)に埋もれている紙情報の一元管理などが考えられる。
遠藤氏は「業務プロセスに紐づいていた紙処理をシステム化すれば、社内システムだけでなくクラウドへの接続も可能になり、新たな価値が創出される」とし、紙のIT化が業務効率を大きく改善するとしている。
価格は最小4CPUで480万円から。これにはOracleソフトウェアのライセンス利用料なども含まれる。なお、同プラットフォームは10月3日から米サンフランシスコで開催される「2011 Oracle OpenWorld」のキヤノンブースにて展示されることになっている。