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コントローラを捨てろ、そこからすべてがはじまる

#14


パソコンにおけるカラダ活用事例

 では、カラダで操作する、パソコンにつながるというメリットはなんなのだろう?―そんな疑問に答えてみたい。パソコンで操作できるものはすべてKinectを使ってカラダで操作できると言うことである。しかも、重要なのはパソコン上のキャラクターやアイコンを操作するのではなく、自分が主人公となることなのである。

 そこでさっそく、パソコンを使ってWiFi接続されているホバーヘリコプターとして有名な「AR Drone」をKinectで、つまりカラダで飛ばしてみた。

 

 むむ。吾輩には超能力があるのかもしれない。いや、そんなことはない。これはキネクトのおかげである。このように、キネクトを使えば、身振り手振りであらゆるものを動かすことができるのだ。この全能感はぜひみなさんにも体験していただきたい。

ビジネスにおけるカラダ活用事例

 さらに、パソコンの画面の中に吾輩を登場させて、吾輩が動き回ることもできる。ということで、試着室を作ってみた。吾輩がハダカになるわけにはいかないので、バックを試着してみることにした。

 

  この映像は先日行われたマイクロソフトのイベントの模様である。画面上には吾輩に加えて、バーチャルでバックを両手で持っている、持ち替えたりもしているのである。もちろん、パソコンに接続されるってことは、いろいろなビジネスアプリケーションにもつながるのだ。たとえば、試着したバックの在庫を表示したり、オーダーを表示したりすることもできる。実際の店舗ではバックの在庫を持たなくてもいいのである。こんな世界を実現するのが新しいコントローラの幕開けである。ちなみに、Windowsに接続されたKinectを扱うためにはSDKが必要になるが、この試着室のプログラムはわずか数時間で完成している。時代の流れはそんな速度なのである。まだ本格的な商用利用は認められていないが、チャレンジするには良い時期かも知れない。世界にはすでに多くのKinectフリークがいるのである。

 吾輩ではなくかなり素敵なモデルが試着している例

 

 吾輩ではなくかなりマニアックなおっさんがビームサーベルで遊んでいる例(たのしそう)

 

 ちなみに、吾輩はKinectをつかってカラダでいろいろなものを操ることができるようになったのだが、いまだに炊飯器で美味しいご飯を炊くことができない。そう、そこはコントローラではなく、米と水加減が重要なのである。つまり実現するアイデアや材料がビジネスには重要ということである。

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この記事の著者

西脇 資哲(ニシワキ モトアキ)

マイクロソフト株式会社 テクニカル・ソリューション・エバンジェリスト。 IT業界屈指のカリスマプレゼンター/デモンストレーター。日本オラクルで10年以上製品のマーケティングを担当。基本的にインターネット関連製品に軸足を置いている。パッケージソフトウェア開発経験、ISP起業経験あり。特技は弁当解説。趣味はカレー。日々のつぶやきはこちら https://twitter.com/waki

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