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偽りのクラウドはどっちだ? Oracleがパブリッククラウドサービスを開始~Oracle Open World 2011 Report


「Fusion Applicationsの開発には、結局6年間かかってしまった。でも待っただけの甲斐はあった」と、Oracle CEOのラリー・エリソン氏。今年のOracle OpenWorldを締めくくるキーノートセッションでは、今回やっと一般の顧客に提供できるようになったOracle Fusion Applicationsの話から始まった。

6年かけて完成させたFusion Applications

 「Fusion Applicationsの開発には、結局6年間かかってしまった。でも待っただけの甲斐はあった」と語るのは、Oracle CEOのラリー・エリソン氏。

 今年のOracle Open Worldを締めくくるキーノートセッションでは、今回やっと一般の顧客に提供できるようになったOracle Fusion Applicationsの話から始まった。Fusion Applicationsは、顧客が何を欲しているかをたずね、それを作って顧客に見せる。これは違うといわれ、また作り直して見せるの繰り返して構築されたという。その結果、6年という長い年月がかかることになった。

締めくくりのキーノートに登場したラリー・エリソン氏
締めくくりのキーノートに登場したラリー・エリソン氏

 Fusion Applicationsには、100以上のモジュールがあり、それらはすべて書き直されたものだ。もちろんこれからもバージョンアップは行うが、現時点で完成されたものだとエリソン氏はいう。そして、開発を開始した当初の目的を振り返った。1つが、最初からオンプレミスだけでなくクラウド(当時はクラウドという言葉はなくインターネット上のサービス)でも動くようにすること。そして、業界標準のミドルウェア上で動くようにすること。そして、セキュアであることだ。

 Salesforce.comはApexコードで作られているし、OracleのE-Business SuiteもOracle Formsという標準ではない方法を使っている。「それはいいアイデアではないと思った」とエリソン氏。

 通常アプリケーションを作るには、いまなら言語はJavaを使う。プロセスの連携にはBPELを使う。これら標準の技術を使えるようにするために、まずは標準ベースのミドルェアであるFusion Middlewareを作り、その上にFusion Applicationsを作った。

 「このようにアーキテクチャを変更したので、6年間もかかってしまった」(エリソン氏)。

 セキュリティ機能については、他のアプリケション製品でももちろん実装されている。しかし、アプリケーションそのものに組み込むのでなく、それを動かすインフラをセキュアにしたかったという。そうすることで、アプリケーションは常にセキュアで、その上のカスタマイズまで含め最初からセキュアな環境が自然にできるようにしたかったのだ。

 そして、もう1つ実現したかったのがユーザーインターフェイスの変更だ。「ログインした最初のページに実態のある情報がすぐに見えるようにしたかった」(エリソン氏)。

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クラウドで動くものを作ったのだからクラウドのサービスを提供する

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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