Oracle VM 3.0
オラクル製品の新たな仮想化基盤となるハイパーバイザ「Oracle VM 3.0」の主な新機能は以下になる。
- Oracle VM Managerの大幅改良 … ポリシーベースの電源/リソース管理、ネットワークとストレージ構成の集中化、1コンソールで多数の仮想マシン管理
- パフォーマンスの改善 … 1仮想マシンあたり128仮想CPU/1TBメモリをサポート
- Storage Connectによる結合 … 高度なストレージアレイの機能を活用
- Enterprise Manager 12cによるクラウドライフサイクル管理
また、Oracle Databaseやオラクル製ミドルウェア/アプリケーションをあらかじめテンプレート化した「Oracle VM Template」を90種類以上揃えており、仮想化環境の導入/展開を容易にしている。ゲストOSとしてはOracle Linux、Oracle Solaris、Windowsをサポートする。
スクリーベン氏は「Oracle VMはポイントソリューションのVMwareと異なり、完全なスタックの一部として提供される。したがってVMwareより4倍スケーラブルで、控えめに言って4倍はコストパフォーマンスが高い」とし、Oracle VMがフルスタックでエンド・ツー・エンドな仮想環境を提供していることを強調する。
なお、発表会ではOracle LinuxおよびOracle VM 3.0に対して、国内有力パートナーである富士通、日立製作所、NECよりエンドースメントが寄せられ、いずれもこれまでのオラクルとの協業関係をもとに、エンタープライズLinuxの分野でも引き続き協力していくと明言している。