プレゼンスは統合へ

もちろん、Windows Liveでも同様のプレゼンを表示できる。
ただし、これらFacebookやGoogle+などのソーシャルネットワークで扱うプレゼンスは相手のオンライン状況こそわかるが、スケジュールや退席時間を含めた細かな状況までを知ることはできない。ソーシャルネットで気軽に会話をするのであればこの程度で十分であるが、ビジネスで使う場合には、もうひと声を期待してしまう。
そして、もうひとつは、専用のアプリケーションや画面を表示しないとプレゼンスが表示されないのも困ってしまう。たとえば、FacebookやGoogle+の画面を表示している間だけその相手のプレゼンスが表示されるのでは、その画面とにらめっこをしてないといけない。しかしこの動きも徐々に変化しつつあるのだ。たとえば、インターネット電話として名高いSkype。
Skypeの連絡先にももちろん相手がオンラインであるかどうかのプレゼンスが表示されるのは当たり前ではあるが、さらにはFacebookと連携をすることもできるようになっている。
つまりFacebookの友達にSkypeで連絡をとることができるように、FacebookとSkype双方の連絡先情報とプレゼンスが統合できるのである。
さらには、企業用途の導入を考えた場合、冒頭で紹介したMicrosoft Lyncのプレゼンス表示はOutlookメール画面を表示中であっても、Webブラウザを表示しているときでも、Officeドキュメントを見ているときでも表示さるようになっている。このあたりが実現される環境こそがソーシャルな働き方を支えるエンタープライズシステムであるといえる。
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西脇 資哲(ニシワキ モトアキ)
マイクロソフト株式会社 テクニカル・ソリューション・エバンジェリスト。 IT業界屈指のカリスマプレゼンター/デモンストレーター。日本オラクルで10年以上製品のマーケティングを担当。基本的にインターネット関連製品に軸足を置いている。パッケージソフトウェア開発経験、ISP起業経験あり。特技は弁当解説。趣味はカレー。日々のつぶやきはこちら https://twitter.com/waki
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