SMBファイル共有の使用
SQL Server 2012ではAlwaysOn FCIやスタンドアローンのインスタンスでもデータベースファイルをSMBファイル共有に配置することが可能です。そのためAlwaysOn FCIを使用する場合に共有ストレージを必要とせずクラスターを構成することができます。
共有ストレージを必要としたSQL Server 2008 R2までのフェールオーバークラスターインスタンスでは1つのインスタンスで1つのドライブレターが必要となりますので、最大で25個のインスタンスを作成可能です。SMBファイル共有ではドライブレターが必要ないためこの制限は緩和され、最大で50個のインスタンスを作成することが可能です。
共有ストレージを使用する場合、そのリソースはSQL Serverのリソースグループに追加され、ストレージの正常性も監視されます。しかし、SMBファイル共有を使用する場合は、リソースグループに追加することはできません。

そのため別の方法でSMBファイル共有を監視する必要があります。SMBファイル共有が使用できない場合、SQL Serverは様々なIOエラーを出力します。
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坂輪貴行(サカワ タカユキ)
日本マイクロソフトの Premier Field Engineering 部にて、SQL Server ユーザーの支援を行う。前職はシステム エンジニアであり、長く Sybase を使用したプロジェクトに従事。業界歴 14 年の月一ゴルファー。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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