SMBファイル共有の使用
SQL Server 2012ではAlwaysOn FCIやスタンドアローンのインスタンスでもデータベースファイルをSMBファイル共有に配置することが可能です。そのためAlwaysOn FCIを使用する場合に共有ストレージを必要とせずクラスターを構成することができます。
共有ストレージを必要としたSQL Server 2008 R2までのフェールオーバークラスターインスタンスでは1つのインスタンスで1つのドライブレターが必要となりますので、最大で25個のインスタンスを作成可能です。SMBファイル共有ではドライブレターが必要ないためこの制限は緩和され、最大で50個のインスタンスを作成することが可能です。
共有ストレージを使用する場合、そのリソースはSQL Serverのリソースグループに追加され、ストレージの正常性も監視されます。しかし、SMBファイル共有を使用する場合は、リソースグループに追加することはできません。
そのため別の方法でSMBファイル共有を監視する必要があります。SMBファイル共有が使用できない場合、SQL Serverは様々なIOエラーを出力します。