tempdb のローカル ストレージへの配置
SQL Server 2008 R2まではシステムデータベースを含むデータベースファイルは共有ストレージに配置する必要がありました。さきほどご紹介したようにSQL Server 2012 AlwaysOn FCIではシステムデータベースファイルを共有ストレージではなく、SMBファイル共有に配置することが可能です。データベースファイルを共有ストレージ、SMBファイル共有のいずれに配置する場合でも、tempdbについてはローカルのストレージ(共有でない)に配置することが可能です。これにより共有のSANストレージへのIOを減らすことが可能であり、またより高速なSSDを使用することもできます。
tempdbをローカルストレージに配置する場合、そのパスは各ノードで同じにする必要があります。これはデータベースファイルのパスがmasterシステムデータベースに格納されているためです。パスが有効でない場合、そのノードではSQL Serverが起動しなくなってしまいますのでご注意ください。
2回にわたってAlwaysOnフェールオーバークラスターインスタンスの新機能についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。次回はフルテキスト検索の強化された機能についてご紹介する予定です。