データ圧縮は「1TBが300GB程度になるイメージ」
この他にもDB2の評価ポイントとしては、データ圧縮が挙げられた。データは70%程度圧縮され「1TBが300GB程度になるイメージ」。
これは、リソースの削減に貢献し、結果的にはコストの削減にもつながる。さらに、自動メモリーチューニングも効果的だったとのこと。
「上限値だけを決めれば、あとはDB2に任せられる。また、OracleのPL/SQLを使ったプログラムもあったので、互換モードがあったおかげで移行の手間が大きく削減できました」(井澤氏)。
このセッションが行われたときまでに、RMSとFIRST2つのシステムの統合が終了しているとのこと。残りの2つのCRMは、今年の夏にかけて統合を終了する予定だ。現状までで、障害から復旧する際のサービス停止は、従来環境では15分から60分程度の時間だったものが、pureScaleへの移行後はリード系の処理だけならほぼ停止時間はなし、その他の場合でも90秒以内に収まることが確認できている。当然ながら、移行後はレスポンス性能も大きく向上している。
業務面での本格的な効率化は、4つのシステムが統合する夏以降に本格化するだろうとのこと。これだけの効果がある上で、投資は「485万円ほど削減でき、経費圧縮も年間236万円ほどが見込まれている」とのことだ。「pureScaleはいい、必要なときに必要なリソースを追加できます。それと、Autonomicは皆さんにお勧めします」と井澤氏は言い、IBMの知見とユーザーの知見を合わせることで、より的確な運用が可能になるはずだと指摘した。