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データベースを高速化するフラッシュ技術の多様化


(3)ネットワークベースPCIeアプライアンス

 ネットワークベースのPCIeアプライアンス「Project Thunder」は、複数のサーバ、ストレージのための共有フラッシュ・リソースとして使用することができることで、リソースの利用効率を高めることができます。

 また、アプライアンス内でPCIeカードの増設によってスケールアップが可能であり、アプライアンスの追加によってスケールアウトも可能なソリューションです。また、仮想環境で仮想マシンをHA/FTで切り替え、またはVMotionで移動しても、同じフラッシュリソースが利用できます。このソリューションは、高速なOLTPパフォーマンスが必要なデータベースが多く存在する環境で、サーバサイドPCIeフラッシュよりもコスト効率の高いオプションとして利用されるようになるでしょう。

 フラッシュは、これら3つのレイヤの中で開発が進んでいます。

 さらに、この3つのレイヤのフラッシュはそれぞれを独立して使うこともできれば、一つのプールとして使用し、チューニング無しで自動的に最適なデータ配置、最適なパフォーマンスを提供することが可能となります。

 これらのフラッシュの活用は、日々加速しており、フラッシュの価格の低下とともに、今後OLTPワークロードを始めとしたデータベースの高速化要件の対応手段として標準的に活用されるようになってくるでしょう。

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この記事の著者

若松 信康(ワカマツ ノブヤス)

通信機器メーカーのSEから、セキュリティ対策製品メーカーのプロダクトマネージャ、なんでも請け負う技術コンサル、EMCでハイエンドストレージと仮想化製品の担当を経て、現在は同社にて仮想化・クラウドを中心としたマーケティング活動に従事。現職にて社内データ活用のためのDBプロジェクトも経験。趣味は食べ歩き...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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