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スマート化する都市

世界中の都市をスマートにするIBMの取り組み「スマーター・シティー」とは?

■第一回


皆さま、こんにちは。IBMでスマーター・シティー事業の責任者をしています、吉崎 敏文です。IBMでは、社長直属の組織としてスマーター・シティー事業を設置し、より良いまちづくりを実現すべく取り組まれている、政府・地方自治体・企業・教育機関や医療機関、市民のみなさまのご支援をしております。今回から全6回にわたり、IBMのスマーター・シティーの取り組みについて各分野のエキスパートからご紹介していきます。第一回目の今回は、IBMのスマーター・シティーの全体の取り組みをIBMの強みと合わせてご紹介します。

スマーター・シティーへの取り組みは地球規模の問題

 昨今、”スマート・シティ”という言葉が、日々メディアなどで目にされると思います。なぜ今都市なのか?それは現在、そして近い将来の都市の課題に基づいています。

 2050年までに地球の人口の70%が都市に住み、世界の全エネルギーの75%が都市で消費されるという予測があります。これを踏まえると“都市をスマートに”というスマーター・シティーへの取り組みは、まさに地球規模の問題といえます。現在そして将来の都市の課題をITを通じてより効率的で賢く改善できないかと考え、IBMでは2009年に”スマーター・シティー”というイニシアチブを立ち上げ、全世界で取り組みをスタートしています。

 IBMでは、11の都市機能に着目しています。エネルギー、水資源、通信、交通といった物理インフラのエリア。教育、社会保障、医療といった人的活動。そして公共安全、行政・省庁アドミニストレーション、都市計画・開発のエリアです。これらは都市だけにとどまる課題ではありません。IBMでは都市での課題解決とともに社会基盤全体のスマート化の支援に取り組んでいます。

図:IBMの考えるSmarter Cities 11の分野

 スマーター・シティーへの取り組みにおいて、IBMの強みとはなんでしょうか。下記3つの点を強みとして、都市が抱える課題を支援できると考えています。

1.戦略的協業・共創モデル:アライアンス企業の強み、IBMの強みを最大限に活かし、オープンな技術と幅広いソリューションを提供し、複雑な課題解決を支援。

2.テクノロジー・リーダーシップ:クラウド基盤、高度な分析ソフトウェア、IBM MaximoやIBM Intelligent Operations Centerといったソリューション、リアルタイムで集まる膨大な情報(Big Data)を整理統合、分析、活用するための製品、ソリューションなど。

3.グローバルでの豊富な経験:IBMでは全世界2400を超えるスマーター・シティーのプロジェクトを実施。その実績に基づく経験や知見、専門性をプロジェクトに活用。また、大規模プロジェクトで培ったプロジェクト・マネジメント能力と技術(業界別ソリューション・ミドルウェア)をもとに、様々な側面から顧客の課題解決を支援。

図2:世界中の都市がスマート化に向けた投資を拡大

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真のスマート化に必要なのは、「連携」と「全体最適化」

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この記事の著者

吉崎 敏文(よしざき としふみ)

日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 スマーター・シティー事業担当1985年、日本アイ・ビー・エム株式会社入社。1999年、経営企画・人事、企画担当部長を経て、アジアパシフィックのBT/CIO CRM担当部長を務める。2004年から理事として、ibm.comセンター事業部長、インフラ・ソリューショ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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