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(第10回) 

これまで5回にわたって、プロダクト革新(価値提案)、顧客インターフェース(ターゲット顧客、チャネル、顧客リレーションシップ)という2つの柱についてご説明してきました。今回からは、3つ目の柱であるオペレーション基盤についてご説明していきます。オペレーション基盤のトップバッターは、「コンピタンス」です。過去の連載は、こちらから。

価値提案を生成する仕組みを表わすのが「オペレーション基盤」

 まずは、もう一度ビジネスモデルの全体像を俯瞰していきましょう(図表1)。

図表1. ビジネスモデル鳥瞰図

 顧客インターフェースの柱が「誰に対して、どのように価値提案を提供するのか?」という側面を表すものであるのに対し、オペレーション基盤の柱は「誰の協力を得て、どのように価値提案を生成するのか?」という側面を表します。顧客インターフェースから収益を得る一方で、オペレーション基盤はコストを発生させます。最終的に、収益からコストを差し引いたものが利益となります。

 第4回目にご紹介したコンサルタントのジョアン・マグレッタ女史による良いビジネスモデルの2つの条件、つまり「ストーリー・テスト」(話の筋道が通っているか)と「ナンバー・テスト」(収支が合っているか)を思い出しましょう。

 さて、オペレーション基盤は、コンピタンス価値構成協働ネットワークという3つの要素から構成されます。これらの要素と価値提案の関係性を概念モデルで表してみましょう(図表2)。

図表2.オペレーション基盤におけるビジネス要素の関係性

 今回のテーマは、コンピタンスです。いつものように論点からスタートします(図表3)。

図表3. コンピタンスに関する論点

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「コア・コンピタンス」を理解すれば、“ぶれない”事業領域を決定できる

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この記事の著者

白井 和康(シライ カズヤス)

 ITコンサルティング会社所属。IT業界において20年以上にわたり、営業、事業企画、マーケティング、コンサルティングと幅広い役割に従事。2年前のある日、「日本のビジネスに光を!」という天からの啓示を受けて以来、ビジネス構造の究明と可視化に没頭中。好きな言葉は、「人生とは、別の計画を作るのに忙しいときに起こる出来事である。」(ジョン・レノン)Facebookページ「ビジネスアーキテクチャー研究ラボ」を運営中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/4748 2013/05/21 08:00

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