EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

テーマ別に探す

エンジニアになるつもりじゃなかった…僕がデータベース・エバンジェリストになった理由~アシスト 関俊洋さん

edited by DB Online   2013/05/20 09:00

お客様がやりたいことを実現し、導くために

最近はオープンソース系のイベントにも
積極的に参加しているという関さん

 オープンソースの仕事に関わるようになり、関さんは資格取得にも励んだ。オラクル関係だけではなくMySQLやOSS-DBなどの技術者資格もすでに取得した。ただ覚えるのではなく、本質を理解するのが早いのだろう。関さんを指導した先輩は「論理的な思考力がある」と評している。営業ではなく技術の部署に配属されたのはこの素質が見込まれたのではないだろうか。

 データベースはオラクルから始まり、後にオープンソースにも関わるようになった関さん。オープンソースに触れて商用との違いに驚いたことはあるだろうかと尋ねると、技術資料で差を感じたという。商用データベースだとマニュアルやナレッジベースが充実しているし、メーカーのサポートサイトを見れば欲しい情報はある程度手に入る。しかしオープンソースだと個人のエンジニアが積極的に情報を発信しているので、マニュアルにない情報がブログに書かれている場合もある。発信方法の違いはあるが、現場の目線で書かれた情報が多いので調べ物に苦労することはあまりない。オラクルで一通りデータベースを学んだので、オープンソースでも「これはオラクルでいうところの○○だな」と勘が働くのだそうだ。

あと「診断ツールや管理ツールなど周辺ツールの充実度が違う」という。商用には差別化のためにグラフィカルなツールがあり、管理や診断も自動化されているので便利だが、これに慣れてしまうと「裏で何が動いているのか、仕組みがよく分からない」という状態にもなりかねない。「オープンソースのデータベースには、手を動かして覚えるという楽しさがある」と関さん。多少の違いはあれど、同じRDBなので本質的なところは近い。分からなくても、いろいろと手を動かしているうちになんとかなるのだという。

 近年ではオープンソース系のイベントにも積極的に出席するようにしている。全国各地を巡業しているオープンソースカンファレンスにも遠征する。オープンソースコミュニティに集うエンジニアたちの印象を尋ねると「やはり熱意や関心がありますね」と話す。商用イベントだとビジネスライクなつきあいになりがちだが、オープンソースコミュニティだと厳しく義務や任務に縛られることはないからだろう。

 関さんの本業に話を戻そう。企業システムならデータベースは商用のものを選ぶことが多かったが、いまではオープンソースデータベースも選択肢に入ってきた。しかしどちらを選べばいいかとなるとそう簡単ではない。ユーザーが知りたいことをすべて自力で調べるのは無理がある。だからこそ、多様なデータベースを知り、案内できる人材が必要となる。関さんはまさにその役目を担っている。

 「最終的に判断するのはお客様です」と関さんは話す。その判断を助けるために、顧客が知りたいことをかみ砕いて伝えるようにと意識している。顧客と接するときは、自分が話すよりも聞き役に回り、システムでなにをしたいのかに注意して聞くように心がけているのだそうだ。

 「データベースで困ったら相談してもらえるように、なんでも答えられるようになりたいです」と話す関さん。「なんでも聞いてくれ!」とばかりに自信に満ちあふれていた。

■■■ Profile ■■■

関 俊洋 SEKI,Toshihiro

 

株式会社アシスト 
データベース技術本部 
データベース・エバンジェリスト

 

2006年、株式会社アシスト入社。

データベース・システムの構築や運用トラブルの解決といったフィールド・サポート業務を経験し、その後は新製品の検証やハードウェアとデータベースを組み合わせたソリューション(DODAI)の立ち上げに従事。現在はデータベースの価値や魅力を伝えるための執筆・講演活動を行っている。ファストフード、カップラーメン、コンビニ弁当が大好き。健康と血圧が気になる29歳。



著者プロフィール

  • 加山 恵美(カヤマ エミ)

    EnterpriseZine/Security Online キュレーター フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。 Webサイト:http://emiekayama.net

バックナンバー

連載:DBプロに会いたい!

もっと読む

All contents copyright © 2007-2021 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5