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超ミッションクリティカルの現場


自分の専門領域の外にどんどん出て行く気概が大事!

 とここで、中村さんが唐突に思い出したように、

 「そういえば、あのときは『障害訓練』もやりましたね」

 障害訓練? 何すかそれ?

cap
障害訓練を思い出し、
思わず天を仰ぐ中村さん

 「万が一の障害発生時に備えて、障害対応作業の一連の流れをシミュレーションするんです。まあ、避難訓練みたいなものですね。もちろん、あらかじめ作業手順はきちんと作ってあるんですが、実際の環境でやってみるとうまくいかない箇所が見付かることもあるので、お客さまにもご協力いただいて実環境で擬似的な障害を起こして、すべての作業を本番通りにこなしてみるんです」(中村さん)

 そこまでやるか普通?(2回目) もうここまで来ると、おもてなしの世界ですね。最近はやってますよね。お・も・(以下自粛)。

 「でも、実際に障害が起こってめちゃめちゃ迅速に対応できたとしても、やっぱりお客さまには怒られますよ! 『もっと速くできなかったのか!』ってね」(中村さん)

 ……茶化してスイマセンでした。でも確かにミッションクリティカルの世界では、製品や技術はもちろんだけど、こういう「人の対応」の良し悪しが重視される傾向が強いですよね。

 「そうですね。障害対応やサポートもそうですけど、開発も含めたあらゆる面で、やっぱり人が大事だと思います。そういう意味で言うと、日立の強さは『プロフェッショナル同士が補完し合える』ところにあるのかなと思います。最近のシステム開発は、レイヤーごとに技術も組織も分かれてしまう傾向がありますが、日立はそうした垣根を乗り越えて、各分野のプロフェッショナル同士がいつでも一体になれる文化があります」(原さん)

 プロフェッショナル同士の補完。なかなか深い言葉かもしれない。

 「今回紹介した金融系システムのプロジェクトでも、部門横断で優秀な人材が一同に会して一体になれたからこそ、あれだけ困難な案件を完遂できたのだと思います。そういえば、一体感を醸成するために、プロジェクト立ち上げ時にメンバーを講堂に集めて、かつて同じようなシステムの開発を経験したOBに講演してもらったこともありましたね。今ではこの手のプロジェクトってかなり少なくなりましたけど、やっぱり若い人たちには一体感を味わってもらいたいし、そのためにも人と人とを巡り合わせる機会をこれからどんどん作っていかなければいけないと考えています」(原さん)

 確かに今のITって、技術も人も専門化が進みすぎて、大きなプロジェクトで一体感を味わうって、なかなか難しいんだろうなあ。若い人代表の渡辺さんは、どう思います?

 「確かに先輩方を見てると、おのおのが専門分野を持ちつつも、その枠の外にも自ら積極的に出て行く気概を持ってると感じます。そういう気概が上の世代から脈々と継承されているところに、自分たちの価値があるんだろうなと思っています」

 さすが王子、完ぺきな回答です。

 「でも休日の朝に、目覚まし時計が鳴ったと思って起きたら、障害を知らせる電話だったりしたときは、やっぱり……」

 最後の最後で本音が出た!

cap
ミッションクリティカルを一緒に乗り越えた仲間たちにだけ生まれる強い絆!

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この記事の著者

吉村 哲樹(ヨシムラ テツキ)

早稲田大学政治経済学部卒業後、メーカー系システムインテグレーターにてソフトウェア開発に従事。その後、外資系ソフトウェアベンダーでコンサルタント、IT系Webメディアで編集者を務めた後、現在はフリーライターとして活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/5232 2013/10/22 13:05

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