「競争優位の戦略論は、もう時代遅れである」/企業戦略の根底を支える新たな方法論とは?
(第15回)イノベーションに効く洋書06:“The End of Competitive Advantage: How to Keep Your Strategy Moving As Fast As Your Business”
本書は、新規事業開発研究の第一人者でコロンビア・ビジネススクール教授のリタ・マグラスが昨年6月に出版した著作です。マグラス教授は、この3年程度で最も多くハーバード・ビジネス・レビュー誌に取り上げられている、アメリカのビジネス界注目の研究者の一人です。私(小川)は、1998年に初めてマグラス教授に会って以降、度々意見交換の機会をいただいてきました。マグラス教授の研究テーマの推移についても紹介してみたいと思います。
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小川 康(オガワ ヤスシ)
インテグラート株式会社代表取締役社長東京海上火災保険に勤務後、ペンシルバニア大学ウォートンスクールのイアン・マクミラン教授の研究センターに2年間勤務し、不確実な時代のビジネスプランニングを学ぶ。ブーズ・アンド・カンパニーを経て現職。インテグラートは、研究開発投資や新規事業投資、M&A等の戦略投資の計画立案と意思決定を支援するビジネスプランのシミュレーションソフトを開発・販売し、関連するコンサルティング・研修を提供している。著書に『...
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