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パブリッククラウドとオンプレミスを一緒に使うのが本当「ハイブリッド」
谷川:ところで、IaaS、PaaS、オンプレミスとシステム環境の選択肢が多様化するなか、どう構成するか、どうインテグレートするかは今後の課題だと思います。
佐藤:2013年4月に仮想マシンと仮想ネットワークを正式公開したところです。それ以降、どういうシナリオでお客様に提案するか考えています。一番有力なのは、企業のお客様で外向けサイトだけではなくイントラネットの拡張としてAzureを使うシナリオです。事例も出てきています。
構成としては、社内にWindows Server、Active Directory(AD)、SQL Server、SharePointがあるお客様で、VPNでAzureに接続し、社内の既存システムをAzureに移行したり、新規システムや既存システムのバックアップ/DR(災害復旧)環境をAzure上に構築するということです。
谷川:昨今では「ハイブリッド・クラウド」という言葉が普及していますが、単にオンプレミスとクラウドの両方あれば「ハイブリッド」とされている気がします。でも本来はそれら両方が1つの大きなシステムになっていないと。企業システムってそうでしょう?そんな仕組みが現段階で実現できるのは、Azureなのではないかと思います。
特にデータベースのようなパフォーマンスのシビアなものが入るものとか、情報をどこに置かなければならないといったレギュレーションが厳しいものとか、オンプレミスでないと駄目な要件はあります。でもMTみたいなものはデータをクラウドに置いたほうがいいかもしれない。何らかのタイミングで、そんなデータがクラウドでもオンプレミスでもぐるぐる動く可能性があり、それに対応していかなくてはと思います。まだそういう話が成熟していない気がします。
笹木:データベースに関してはSQL Server 2014となると、プライマリデータベースはオンプレミスにするとしても、セカンダリは冗長性のためにAzureに乗せることが標準で可能になります。
柳下:それ本当ですか!?
笹木:はい。AlwaysOn可用性グループの機能を使えば、例えば、災害対策用や参照用データベースをWindows Azureの複数のデータセンターに配置しておくことができます。もちろん、普段使用するプライマリデータベースは今まで通りオンプレミスのままで構いません。
上記の機能とは別にデータベースファイル自体をAzureに置くことができる機能も追加されます。そのデータベースにつなぐアプリケーションは、もちろんオンプレミスでもいい。
さらに、すでに今のバージョンでもデータベースのバックアップをAzureのクラウドストレージ(BLOB)におくことは可能です。MSの本音としては可能な範囲で全部Azureに載せたい(規模の経済で安くできるから)、だけどAzureのお客様は(AWSとは異なり)オンプレで稼働しているものを、クラウドに移行できたらという方が多い。そこを促進できるような施策を、順次出していきます。
柳下:たとえば、社内にたくさんあるファイルサーバーをいつかはクラウドに移行なんてできるのでしょうか。今日は社内ミーティングで冗談半分に「(ファイルサーバーを)AWSに持って行く?」なんて意見が出ました。企業の親和性を考えると、Azureではないかという意見もあります。SharePointをお使いの方も多いと思いますが、それ以前にファイルサーバーでファイル共有している人たちはもっとたくさんいて、そこをもっとシームレスにAzureに移行できれば全然違うのでは。
佐藤:現時点では普通にWindows Serverを立てて、SMBでファイル共有をしているお客様はそこそこいます。将来的にはプラットフォーム側で発展する可能性もあります。
柳下:Dropboxが買収されるということですかね(笑)
佐藤:それだとAD使えませんから(笑)
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