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データベースの構成にクラウドを絡める
谷川:先ほど話題に出た、データベースファイルだけAzureにおくというのは面白いですね。
笹木:ただ、実際に使うかというと、そこに踏み切るのって難しいというか、怖い気もします。インターネットが切れたらファイルにアクセスできなくなってしまいますから。
谷川:でも、最新の状態でクラウドに保持できることをタイムアウトよりも優先するのであれば、クラウドをという選択肢もありますよね。
高山:それこそアプリで、書く側でがんばるのかも。
佐藤:今の話も含め、クラウドや仮想マシンを使うとき、まずはストレージから入るのはよくあるパターンです。SQL Serverでもいろんな形でAzureのストレージを使っていて、現時点でもWindows Serverの標準のバックアップ機能でもバックアップ先にAzureストレージを選択できます。あと、少し前に買収したストアシンプル(StorSimple)。オンプレミスに配置する階層型のストレージで、ホットでないデータは順次Azureのストレージに上げることができます。
こうした機能から、これからいろんな形でファイルがAzureに入っていくと予想できます。ストレージに入れてしまえば、ストレージの標準機能でローカルデータセンター内での3重化もできます。リモートデータセンターにレプリケーションすればさらに6重化も可能。いろんな形でメリットが享受できます。
谷川:SQL Serverをクラウドで活用するときに、シックス・アパートのようにSQL データベースを使うのが究極のコースであり、次の選択肢としてクラウドのWindows ServerにSQL Serverをインストールして使う。今後の姿としては、基本的なシステムはオンプレミスにあるのだけど、実は裏でAzureも便利に使っているという手法も出てきているのですね。
笹木:ちょっとずつ潜り込もうとしています。いきなりクラウドというと保守的な人には抵抗あるので、まずはバックアップから使うとか。
谷川:クラウドならコストもメリットもありますよとかね。ただし一足飛びにクラウドへ移行するのは、技術的に可能かどうかと、システム構成的に妥当かどうかはもう少し熟慮が必要でしょうか。シックス・アパートは究極の構成に先行して着手しましたね。
柳下:当時はそれしか選択肢がなかったです。
本来提供されているサービスをフルに活用することがお客様のためでもあり、一番やりたいこと。お客様は、コストを最適化して使いたいという想いはいつもあります。だから選択に誤りはなかったと思っています。
佐藤:マイクロソフトとしても、まずはデータのストレージだけ使う、次にIaaSだけ使い社内のワークロードを、次にPaaS、当然メリットは使うほどどんどん出てくる。とはいえなかなか一足飛びにはいけないので、我々としても徐々に。今はオンプレの拡張を推していますが、最終的にはPaaSを目指しています
柳下:一足飛びにPaaSに行くというのは、開発するんだという強い意思がないとできないと思います。IaaSから入るというのが現実的な解なのでしょうね。それでIaaSとPaaSの違いが日本で不明瞭になっているのかも。
佐藤:MSの反省としては最初にPaaSだけを始めてしまったことです。IaaSも同時に始めればよかった。PaaSだけだと「いいんだけど遠いな」と思うお客様も少なくありませんでした。
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