運用現場の変革をサポートするプロフェッショナルサービス
CTCグループの中でも、特に運用管理に特化しているのがCTCシステムマネジメント(CTCS)である。同社において長く運用業務に携わってきた実感から、伊藤氏もまた運用管理の複雑化を指摘する。そして課題解決のためのテーマとして「標準化」「高度化」「効率化」をあげ、ITシステム運用には仮想サーバのデプロイまでが求められ、運用自動化ソリューションの有効活用への期待が高まっていると語る。
そうした運用自動化導入を支援するプロフェッショナルサービスが「AOplus+」である。CTCSは日立のJP1テクニカルパートナーとしての技術力と30年におよぶ運用実績を持ち、要件定義から設計・構築、サポートまでトータルにテクニカルサービスを提供してきた。「AOplus+」にも対応しており、高い技術力とともに、経験に裏打ちされたナレッジやノウハウを駆使したきめ細やかなサービスが受けられるという。しかも、運用自動化に対する顧客の不安に対してフェーズに応じた対応が可能であり、要件定義(アセスメント)から導入、導入後の維持管理までワンストップで提供が可能だ。
要件定義フェーズでは、運用ヒアリングシートをもとにヒアリングや手順分析を行い、JP1/AO導入時の自動化適用範囲や効果、システム構成を可視化する。きめ細やかな自動化分析結果や報告書により、JP1/AO導入効果の事前判断が可能になるというわけだ。また設計構築フェーズでは、「AOplus+」環境をトータルにセットアップが可能である。加えてコンテンツ設計(フローや部品)を提供することで、スムーズな自動オペレーションが実現する。また顧客の使用する運用手順に合わせた独自の自動化コンテンツを作成できることも大きな利点といえるだろう。さらに、システムリリース後もアセスメントから導入まで関わったCTCSのエンジニアがサポートすることで、安定した運営が可能になる。
こうした「AOplus+」の運用自動化が効果的な領域として、サービスデスクなど「ITサービスに関する業務運用」や、変更作業や仮想マシンデプロイなどの「定期的・定型的な運用作業」、そして「障害時の一時切り分けや対応」、構成やキャパシティ管理などの「ITサービス/インフラに関する運用業務管理」などがある。
最後に伊藤氏は「変化の激しいITの世界において、お客様が変わることを恐れずにいられるよう、変わらない安心を提供し続けていきたい。ぜひ、CTCにIT運用の相談をしてほしい」と語り、セッションを締めた。