第2回DBオフラインやります。
→「Dr.SQLに聞くSQLの歴史とこれから ― え、SQLはすでにNoSQLだったの!?(後編)」
今後の潮流はどこへ向かうのか?
会場(野間):ところでSQLX(SQL/XML)は今後力を入れていく対象になるのでしょうか?これまでXMLの波は2回位ありましたが。
土田:盛り上がり具合によります。データ交換の規約としてはXMLが使われているのは確かです。交換データをそのままアプリケーションでも使えるように、つまり開発生産性向上のためアプリケーションでもXMLを使えるようにと考えられていました。しかし通信でXMLで飛んできてもJavaにマッピング、押し込められてしまいます。結局O/RマッパーでJavaのクラスもリレーショナルにマッピングされるのが実態かと。
谷川:O/RマッパーからXMLなど、もう単独で売れているのは少ないですよね。次はHadoopかもしれませんが。
土田:ファイルというのはライブデータ。一方、データベースは業務データ。現場で発生するデータでまだ整理されていないもの。それを見たいという要望があります。両者のつなぎというのは大事で、SQL on Hadoopが話題になっています。
谷川:いまHadoopの実装でSQLインターフェースがないものなんてないですよね。Hadoop関連のSQLは次のSQL2016に盛り込まれるでしょうか?
土田:Hadoopという形になるわけではありませんが、呼び出しの形として検討しています。
谷川:次回用のネタにとっておきますか。ところで今後の潮流としては何があるでしょうか?
土田:実は私が関わった当時からあるのですが、時間軸を意識した問い合わせです。
谷川:さかのぼって問い合わせをする?
土田:実はアメリカとイギリスの両方で提案が競合していて、結局イギリス系が残ったものの実装があまり進みませんでした。アメリカが主張していた仕様の方が実務でのニーズが高かったのです。データウェアハウスの発想に近いです。結局、時間軸を意識した仕様を最初に実装したのはIBM DB2で、オラクルなら「フラッシュバッククエリ」に相当します。
谷川:結構前から提案はあったんですね。