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日本ヒューレット・パッカード、リソースを可変的に組み立てるハイブリッドプラットフォームを発表 

  2016/01/27 15:15

 日本ヒューレット・パッカードは、物理と仮想の混在環境や、オンプレミスとクラウドが共存する“ハイブリッドインフラ”の有効活用を求める企業や組織を対象に、サーバー、ストレージ、ネットワークなどを可変的なリソースプールとして捉え、多様なワークロードに最適なリソースを自由に切り出し、組み立てる「コンポーザブル・インフラストラクチャ」を実現し、クラウドネイティブなアプリケーションや既存の基幹系アプリケーションの双方を実行するために設計されたプラットフォーム「HPE Synergy」を発表した。

 「HPE Synergy」は、世界初のコンポーザブル・インフラストラクチャ製品で、コンピュート、ストレージ、ネットワークファブリックを統合し、そのリソースを自由に組み合わせて、ワークロードごとに最適化されたシステムを、複数の筐体で構成されたリソースプール上に構築できる。物理環境、仮想サーバーおよびコンテナ等に対応し、ワークロードが異なるクラウドネイティブなアプリケーションと既存の業務アプリケーションを最適に統合するとしている。

「仮想化、ベアメタルも含め、統合したリソースプールにしていく。
それを実現するのがコンポーザブル・インフラストラクチャ」
日本ヒューレット・パッカード 執行役員 サーバー事業統括本部 事業統括本部長 大月 剛氏

 「HPE Synergy」は、可変的なリソースプール(Fluid Resource Pool)、ソフトウェアをフル活用した管理環境の提供(Software Defined Intelligence)、そして単一の統合API(Unified API)を活用し、リソースを最適な形で組み合わせて基盤を提供する。

 これにより企業は、クラウドネイティブなアプリケーションをオンプレミスの環境に迅速に展開して新しいビジネスを短期間でスタートさせたり、既存の業務アプリケーションを安定的に低コストで運用することが、1つのITインフラ上に共存可能になるという。

「コンポーザブル・インフラストラクチャを利用することで、
可変的なリソースプールに対しソフトウェア・デファインド・インテリジェンスを適用して、
リソースの配布や管理が自動化され、人為的なエラーもなくなる。結果的に複雑性が排除され管理も最適化される」
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ  ニール・マクドナルド氏

 「HPE Synergy」は、コンピュート、ストレージ、ネットワークスイッチの主要モジュールと各種アダプターを、さまざまなアプリケーションと用途に応じて単一または複数のフレーム(筐体)に収納し、コンポーザブル・インフラストラクチャを構成できるよう設計されている。いずれも自動検出が可能で、迅速に配備でき、管理が容易で柔軟に構成・再構成できるリソースを提供する。

「クラウド型の運用管理ができることが、このコンポーザブル・インフラストラクチャの真骨頂」
日本ヒューレット・パッカード サーバー製品統括本部 サーバー製品本部 本部長 中井 大士氏

 今回発表された「HPE Synergy」を構成する主な新製品の特徴は次のとおり。

「HPE Synergy 480 Gen9コンピュートモジュール」

 Intel E5-2600 v3プロセッサー用の2ソケットを実装する、ハーフハイトフォームファクターで、要求の高いワークロードに対応する優れたキャパシティ、効率性および柔軟性を提供。「HPE DDR4 SmartMemory」は、最大で1.5TB、柔軟なストレージコントローラーオプション、3つのI/Oコネクターをサポートしており、コンポーザブル・インフラストラクチャ内の柔軟なコンピュートキャパシティのプールを作成するよう設計されている。

 「HPE Synergy 480 Gen9コンピュートモジュール」は、汎用的なエンタープライズワークロードに、今もそして将来も最適なプラットフォームで、用途に応じた4種類のコンピュートモジュールを用意。

「HPE Synergy D3940ストレージモジュール」

 コンポーザブル・インフラストラクチャに対応した可変的なストレージリソースプールを提供。コンピュートモジュールへの容量追加は簡単に配備でき、統合されたデータサービスによって管理され、可用性と保護を確保。

 1ストレージモジュールあたり40のSFFドライブベイを持ち、12G SASまたは6G SATAドライブを取り付け可能。1つの「HPE Synergy 12000フレーム」内には計5つのストレージモジュールを搭載することができ、合計最大200台までSFFドライブを拡張可能。比率を固定することなく容量を効率的に使用するため、すべてのドライブベイを任意のコンピュートモジュールにゾーニング可能。

 また、「HPE StoreVirtual VSA」を使用することにより、複数のフレームを対象とする仮想化されたソフトウェアデファインドのストレージリソースを作成できる。「HPE Synergy D3940 I/Oアダプター」が、ストレージモジュール内のディスクへの冗長パスを提供し、データの高可用性を実現。

「HPE FlexFabric 40Gb F8 スイッチモジュール」

 コンポーザブルファブリックをベースとした「HPE FlexFabric 40Gb F8スイッチモジュール(マスターモジュール)」は、コンポーザブル・インフラストラクチャ向けに分散型ラック規模での拡張を見越した設計が施されており、マスター/サテライトアーキテクチャーを使用して、データセンターネットワーク接続を統合し、ハードウェア数を削減し、複数のフレーム間のネットワーク帯域幅を拡張。

 「HPE FlexFabric 40Gb F8スイッチ」のマスターモジュールは、インターコネクトリンクモジュールを介して、接続をサテライトフレームまで拡張する管理スイッチネットワーク機能が含まれており、これによりToRスイッチを不要にしコストを大幅に削減することができる。スイッチコンポーネントを削減すると、データセンター内ネットワークの集約層で使用するポートが少なくなると同時に、ファブリック管理が簡素化される。

「HPE Synergyコンポーザー」

 さまざまなワークロードに最適化されたコンピュート、ストレージ、ファブリックリソースの可変的なプールを、構成および再構成するための理想的なインフラストラクチャ管理を実現。

 「Infrastructure as Code(インフラストラクチャーのアプリケーションコード化)」は、一貫したガバナンス、コンプライアンス、および統合により、アプリケーションとサービスのオンデマンドなデリバリとサポートを提供。インフラストラクチャの管理方法を根本から変革する。

 また、ソフトウェアデファインドアーキテクチャーにより、あらゆる「HPE Synergy」リソースを自動的に検出し自動的に取り込むことで、テンプレート主導型の運用を即座に実現。この機能により、運用の速度、効率、信頼性が向上する。

 単一のインターフェイスと単一の統合APIからインフラストラクチャを展開、監視、アップデートできるため、IT部門は従来の環境、仮想化された環境、およびクラウド環境にインフラストラクチャを展開できる。さらに、サービスを中断することなくスムーズにリソースをアップデートし、柔軟性を高め、再配置することができる。

「HPE Synergyイメージストリーマー」

 迅速にイメージ/アプリケーションを変更し、コンポーザブル・インフラストラクチャのニーズを満たすためのリソースを提供。超高速で物理コンピュートノードを運用環境に導入およびアップデートして、高速な起動や仮想化イメージの変更、およびイメージコンプライアンスを実現するため、「HPE Synergyコンポーザー」のソフトウェアデファインドインテリジェンスが統合されている。

 ソフトウェアデファインドインテリジェンスは、テンプレート形式で操作・統合されるため、アプリケーションやサービスは迅速に配信される。導入とアップデート用の可用性の高いインフラストラクチャは自動的に統合され、簡単に使用できる。

 ソフトウェアアップデートにコンプライアンスを適用することで、コストを制御し、インフラストラクチャの安定性を促進できる。統合APIを使用することで、パートナー、開発者、およびユーザーは「HPEイメージストリーマー」にアクセスし、自由に価値を創出できる。さらに、より広範なエコシステムにより、操作とアプリケーションの統合、自動化、カスタマイズが可能となる。

「HPE Synergy 12000フレーム」

 コンピュートモジュール、ストレージおよびファブリックのリソースの一元管理とコンポーザビリティを実現するため独自に開発されたインテリジェントなフレーム。「Infrastructure as Code(インフラストラクチャーのアプリケーションコード化)」により、統合されたコンピューティング、ストレージおよびファブリックリソースを管理し、必要に応じてインフラストラクチャの構成および再構成ができるようになる。

 物理的なリソースが、単一のフレーム上または互いに接続された複数のフレーム上のどちらに存在しようとも、システムはこれらすべてのリソースより構成することができる。「HPE Synergy12000フレーム」は、専用の単一で統合された管理ネットワークで構築され、複数のフレームがある場合はより大きなグループまたはドメインに拡大される。

 今回発表された製品は、主要モジュール、アダプター、フレームを含め次のとおり。価格は未定で、販売開始は本年第2四半期以降を予定しているという。

  1. 「HPE Synergy 480 Gen9コンピュートモジュール」
  2. 「HPE Synergy 620 Gen9コンピュートモジュール」
  3. 「HPE Synergy 660 Gen9コンピュートモジュール」
  4. 「HPE Synergy 680 Gen9コンピュートモジュール」
  5. 「HPE Synergy D3940ストレージモジュール」
  6. 「HPE FlexFabric 40Gb F8 スイッチモジュール」
  7. 「HPE Synergyコンポーザー」
  8. 「HPE Synergyイメージストリーマー」
  9. 「HPE Synergy 12000フレーム」
  10. 「HPE Synergy 3520C 10/20Gbコンバージドネットワークアダプター」
  11. 「HPE Synergy 3830C 16Gbファイバーチャネルホストバスアダプター」
  12. 「HPE Synergy 3530C 16Gbファイバーチャネルホストバスアダプター」
  13. 「HPE Synergy 2820C 10Gbコンバージドネットワークアダプター」
  14. 「HPE Synergy 3820C 10/20Gbコンバージドネットワークアダプター」
  15. 「HPE バーチャルコネクト SE 16Gb ファイバーチャネルモジュール」
  16. 「HPE バーチャルコネクト SE 40Gb F8 モジュール」
  17. 「Brocade 16Gb ファイバーチャネル SAN スイッチ for HPE Synergy」
  18. 「HPE Synergy 10Gb インターコネクトリンクモジュール」
  19. 「HPE Synergy 20Gb インターコネクトリンクモジュール」
  20. 「HPE Hyper Converged 250」

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  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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