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開発現場のストレスを減らすアサーティブ会話術

職場のストレスを劇的に減らすアサーティブとは?

第1回


ITエンジニアの皆さん、苦手なお客さまや上司、同僚などへ言いたいことが言えずに、仕事を失敗したり、損をしていると感じることはありませんか。「アサーティブ会話術」は相手の立場を理解し、自分の要求を対等に話すためのコミュニケーション術です。本稿では、アサーティブ会話の基本を解説しながら、「職場で活かして楽しく仕事をする」ための方法を説明していきます。

アサーティブネス9つの権利

 アサーティブネスとはアメリカで生まれた概念で、アサーティブネス(Assertiveness)は、直訳すると自分の意見をはっきり主張することになります。アサーティブコミュニケーションとは、「他人の権利を尊重しながら、自分の権利を守る」ことを基本にし、自分を無理なく表現するためのコミュニケーション能力を言います。

 「権利」という言葉が日本で暮らす私たちに馴染まないようであれば、「○○してもよい」と読み換えると、受け入れやすいのではないでしょうか。アサーティブネス研究会が定義している9つの権利をここでご紹介しましょう。

アサーティブネス9つの権利
  • 第一の権利

    自分の感情と意見を持ち、それを表明する権利
     

  • 第二の権利

    自分の意見を主張しないでいる権利
     

  • 第三の権利

    尊重され、面目を保つ権利
     

  • 第四の権利

    自分の話に耳を傾けてもらう権利
     

  • 第五の権利

    自分の価値観を大切にする権利
     

  • 第六の権利

    「 NO」という権利
     

  • 第七の権利

    欲しいものを望む権利
     

  • 第八の権利

    自分の時間や身体、所有物をどうするか決める権利
     

  • 第九の権利

    失敗する権利とそれに責任をもつ権利
     

 システム開発の職場に目を向けると、6つ目の“「No」という権利”、7つ目の“欲しいものを望む権利”を表明することを苦手だと感じ、避けているエンジニアが多いように筆者は感じます。

 すばらしい技術力がある一方で、顧客をはじめ上司や先輩、ときには後輩にまで遠慮してしまい、自分の意見を飲み込んでしまう。あるいは、周囲の人と協力して進めるほうがプロジェクトがうまくいくとわかっているのに、素直に頼めずひとりで仕事を抱え込んでいる……。

 ノン・アサーティブでいるばかりに、しなくてもよい苦労を背負い込んでしまい、損をしているエンジニアは数多く見られます。アサーティブなコミュニケーションスキルを身につけ、ラクに楽しく仕事を進める術を、一緒に考えていきましょう。

次のページ
「思い」を押し込めるとまわりも自分もしんどくなる

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この記事の著者

吉田 珠江(ヨシダ タマエ)

イオン株式会社で各種コミュニケーション研修、人事制度の企画運用を歴任後、コンサルティング会社でセミナー講師などを経て、独立。現在、ダイバーシティ・ラボ所長。著書に「開発現場のストレスを減らすアサーティブ会話術」(翔泳社)がある。E-mail:pearl_@gaia.eonet.ne.jp

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/811 2008/12/02 13:08

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