SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

Data Tech 2022

2022年12月8日(木)10:00~15:50

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

PM Conference2008レポート

国際標準と改善活動戦略

CMMI、ISO、Cobit、FDA、AutomotiveSPICEなど国際標準と改善活動戦略の王道

近年、多くの分野で国際標準が定義され、世界中の企業が取り組まなければならない状況にある。しかし、レベル達成や認証取得に終始し、企業の経営目標や製品戦略を十分に達成できていない改善活動が散見される。国際標準の動向に対する警鐘を踏まえながら、改善活動のアプローチについて解説する。  

なぜ国際標準の適用が加速するのか

国際標準規格の現状

 以前は業界標準や国際標準を使うと言えば、軍事や航空・宇宙など、ごく一部のミッションクリティカルな分野でした。しかし現在では、IT系を含め、さまざまな分野で同様の規格が定義され適用が進んでいます。

分野別に見る国際標準規格
分野別に見る国際標準規格
分野別に見る国際標準規格

 これらの国際標準規格は、分野や規格の内容により若干の違いはありますが、次の3点を明確に定義しています。

  • プロセス
  • 成果物と記述内容
  • 品質の基準やレベル判定としての認証/アセスメント/アプレイザル

 そして、どの分野でも国際標準が設定されているため、1つの企業でも製品やサービスによって複数の国際標準規格を使う時代となっています。

国際標準規格の目的

 国際標準規格がこのように多くなっている背景としては、ビジネスのグローバル化、アウトソーシングやオフショアリングの流れがあります。法律、商習慣、宗教や文化が異なる国や地域におけるビジネスでは、プロジェクト管理の共通する基準やプロトコルが必要になるのです。

 また、国際標準によりクリアな取引を実現しようとする動きも高まっています。国際会計では、国際標準の規約に従って、企業の経営状態(キャッシュフローや損益)を株主や取引先に公開しなければなりません。これと同じように、プロセスの定義と品質の基準を明確にして、透明性の高い開発や管理活動を行うことが求められています。特にミッションクリティカル性の高いものでは、定義しているプロセス、テストケースやその成績をすべて提供する場合もあります。それによって製品は初めてユーザーにとって安全なものになるのであって、これまでは何とかやってこれただけだ、というのが国際標準の世界の認識です。

 さらに、国際標準規格には、企業の活動を改善・改革したり、認証を受ける際のベストプラクティス情報を提供するという位置づけもあります。

利用者にとっての国際標準規格の意味

 国際標準規格には、その利用者の立場から見ると、どのような意味があるのでしょうか。

 ビジネスの国際化に加え、ソフトウェア開発が大規模かつ複雑化しているため、明確な手順が必要となっています。そして、これまでの品質基準の基盤に保証はないので、より信頼できるものに変えていくことが世界的な流れとなっています。これらが国際標準規格によって提供されるのです。

 また、国際標準規格は、発注先の開発力やプロジェクト管理の能力を評価する基準としても利用できます。たとえば、改善活動のためのCMMIやISO 15504は、発注先を監査するときの材料にもなるのです。

 そして、「定量的なデータに基づく活動」という点に非常に大きな意味があります。以前から、ハードウェアでもソフトウェアでも、メトリスクを活用して見積りや意思決定を行うべきだと言われています。国際標準規格には、その方法が科学的かつ具体的に記されており、場合によってはその手法まで規定されていることもあります。ただし、非常に数学的で専門としている人でないと対応できないようなものもあり、国際標準規格のハードルは非常に高くなっています。

 プロフェッショナルな管理者や開発者であれば、国際標準に沿ったより厳格で科学的なアプローチをとるべきことが求められる時代となっています。

講演者:橋本隆成氏
(HASHIMOTO SOFTWARE CONSULTING INTERNATIONAL Inc.代表)
講演者:橋本隆成氏(HASHIMOTO SOFTWARE CONSULTING INTERNATIONAL Inc.代表)

次のページ
国際標準規格の“もう1つの顔”

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
PM Conference2008レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

渋澤 蔵人(シブサワ クロウド)

大学卒業後、文芸書の編集者を目指すが、時代に流され、コンピュータ書籍に鞍替え。OSや開発環境を中心に、マニュアルや書籍の制作・編集に携わる。現在はフリーランスの編集者・ライターとして活動中。日常生活も含め、常に「教育」を念頭に置いている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/842 2008/11/17 09:00

Job Board

PR

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2022年12月8日(木)10:00~15:50

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング