IoTでなにをする?―アイディアを喚起するためのAzure IoT PoCキット
そんな同社が今回のアポロ計画で提供したのが、「Azure IoT PoCキット」だ。これは、Microsoft Azureを用いたIoTの最小限の仕組みを、検証環境で素早く低コストで体験できるというものだ。具体的には、以下の製品が含まれている。
- Texas Instruments製マルチセンサータグ
- アットマークテクノ製Armadillo-IoTゲートウェイ製品
- NTTコミュニケーションズ OCNモバイルONE(プリペイドSIM)
- Microsoft Azureクラウドサービス(利用料金2万円分を含む)
- セットアップガイド
マルチセンサータグには温度、湿度、圧力、加速度、ジャイロなどを検知・計測できるセンサーがついている。これらのセンサーで計測した値をBluetoothでIoTゲートウェイに転送し、さらにそれを有線・無線LANや3G/LTE経由でMicrosoft AzureのIoT Hubサービスに送信。各種クラウドサービスによって集計された値は、Power BIによってグラフィカルな形式で可視化される。
これら一連のIoTの基本的な流れが、同キットを導入すればわずか9万9800円で実現可能だという。同社 IoTカンパニー エンベデッドソリューション部 部長代理 西脇章彦氏は、ユーザーが同キットで得られる価値について次のように述べる。

西脇章彦氏
「これら一連の仕組みをすべて自前で構築するとなると、特にセンサーから大量データをリアルタイムに収集し蓄積・分析する環境を構築するために、極めて多くの時間とコストを割かなければならない。しかしAzure IoT PoCキットなら、この部分はすべてMicrosoft Azureのクラウドサービスでまかなわれるため、低コストですぐ始めることができる。しかも詳細なセットアップ手順も提供されるため、誰もが気軽にIoTを体験できるようになっている」
また、当初からMicrosoft Azureの利用料2万円分(※)が含まれているため、少なくとも3カ月間程度は追加料金なしで検証環境を利用し続けられるという。
※利用期間は3ヶ月まで
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- この記事の著者
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吉村 哲樹(ヨシムラ テツキ)
早稲田大学政治経済学部卒業後、メーカー系システムインテグレーターにてソフトウェア開発に従事。その後、外資系ソフトウェアベンダーでコンサルタント、IT系Webメディアで編集者を務めた後、現在はフリーライターとして活動中。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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