
2017年2月、日本マイクロソフトの全社員とパートナー企業によってMicrosoft Azureの価値を大々的にアピールするプロジェクト「アポロ計画」が実施された。2016年12月に続き2回目となった今回のアポロ計画では、80社以上のパートナー企業が提供する数々の技術検証サービスが、「Azure Everywhere」というサービスメニューにまとめられてユーザー企業に提供された。それらの活動の中から特に注目を集めた3社のサービスが、特別に日本マイクロソフトより表彰を受けた。本稿ではその中の1社である株式会社エフエスクリエーション(以下、エフエスクリエーション)が提供する「Azure 活用アセスメント」について紹介する。
フィジビリティスタディーに特化したITサービスを提供
エフエスクリエーションは、名古屋に本拠を置く設立3年目の新興企業。従業員数8名(2017年3月現在)と小さな所帯ながら、Microsoft MVPの取得者も含む腕利きのエンジニアを揃える精鋭集団である。同社の社名はフィジビリティスタディー(Feasibility Study)の略称である「エフエス」に由来しており、同社 CEO 辻村智恵子氏によれば、「フィジビリティスタディーの手法を用いた課題解決が弊社の特徴であり強み」だという。

「起業前はあるSI企業で働いていたのですが、出来上がったシステムと顧客の要望との間にたびたびギャップが生じるのはなぜかとずっと考えてきました。その結果、システム構築に注力するSI企業と、構築後のシステム利用にフォーカスする顧客との間の認識のギャップに原因があるとの結論に至りました。このギャップを埋めるには、システムの運用と効果を想定したフィジビリティスタディーを事前に入念に行い、運用時に生じる可能性のある潜在的な課題をあらかじめつぶしておくことが大事だと考えたのです」
そしてこのような手法を進める上では、クラウドの利用が非常に効果的なのだという。クラウドを利用すれば、システムやインフラの構築作業の大部分から解放されるため、その分の労力をフィジビリティスタディーに充てられるようになるのだ。
また同社は、数あるクラウドサービスの中でも特にMicrosoft Azureを使ったフィジビリティスタディーに強みを持つ。Microsoft Azureを選ぶ理由について、辻村氏は「機能面だけを見ればほかにも優れたクラウドサービスはありますが、企業が使うことを前提としたSLAやガバナンス、安定性などを考慮すると、自ずとMicrosoft Azureに行き着くケースが多くなります」と説明する。
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吉村 哲樹(ヨシムラ テツキ)
早稲田大学政治経済学部卒業後、メーカー系システムインテグレーターにてソフトウェア開発に従事。その後、外資系ソフトウェアベンダーでコンサルタント、IT系Webメディアで編集者を務めた後、現在はフリーライターとして活動中。
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