
前回の「ユーザ/デバイス管理」に続き、第3回となる今回は、「セキュリティ対策」について紹介していきます。Windows 10のセキュリティ機能は、米国防総省でも採用されるほど強固なものになっています。この機能を利用するために必要な環境や、実際に利用するための設定方法について解説します。
Windows 10で新しく搭載されたセキュリティ機能とは?
業務を行う上で、メールやWeb閲覧などインターネットの利用は不可欠です。しかし、サイバー攻撃の目的や手段は、組織化および悪質化されており、セキュリティ対策は経営課題として取り組まざるを得ない状況となっています。また、ユーザの不注意や故意によるセキュリティ事故も増えています。国内でも大規模情報漏洩が連日のように報道されており、外部攻撃への対策だけでは不十分となっています。
このような状況に対応するため、Windows 10では高度なセキュリティ機能が追加されました。ここでは、様々なリスクに対する解決策としてWindows 10で新しく搭載されたセキュリティ機能を解説していきます。
- リスク1:パスワード漏洩で、なりすましログインによる、機密情報の流出
- リスク2:Web閲覧やメール添付ファイルの実行で、マルウェア感染による、機密情報の流出
- リスク3:デバイス紛失や盗難による、デバイス内の保存情報の流出
- リスク4:マルウェア感染やデバイス盗難で、デバイス内パスワード情報の漏洩による、システムへの侵入
- リスク5:社外秘ファイルのOneDrive共有で、誤操作によるファイル流出
- リスク6:新型マルウェアの潜伏で、長期間にわたるデバイスからの情報流出
今回は「前編」として、リスク1~3の対策を解説していきます。
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田中祥太(タナカ ショウタ)
株式会社ジェーエムエーシステムズ 事業企画部 マネージャー
メインフレームの運用からオープン系インフラ環境の設計・構築、また全国規模のネットワーク環境の設計・構築を手掛ける 大手流通企業の基幹系業務のインフラ環境構築や、メガバンクの社内インフラ構築に従事し、高品質で安全なインフラ環境構築を実現 近年は...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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