AppSyncはWebブラウザからログインする。今回は初期設定から行う。初期設定で行うことはストレージ登録、vCenter Server登録、データベースサーバーとマウントサーバーの登録となる。最初のストレージ登録はOracle Databaseで利用しているストレージの登録となり、XtremIOを選ぶ。3つ目のデータベースサーバーとマウントサーバーはAppSyncのクライアントとなるため、プラグインのインストールが必要になる。AppSyncでは登録と同時にプラグインをプッシュインストールできる。
ここからデータベースのクローニングだ。AppSyncから[Copy Management]-[Oracle]を選ぶ。先にデータベースサーバーを登録したため、稼働中のデータベースはプラグインにより自動的に検出される。
稼働中のデータベース一覧からデータベースを選択し、画面下にある[Repurpose(転用)]-[Create Repurpose]を選択する。今回は1世代のみのコピーを作成するため[Create a 1st gen copy]を選択し、画面下の[Next]をクリックする。
今回はコピーしたデータベースはマウント先にマウントし、データベースのリカバリを行うため、画面左で[Mount copy]にチェックし、「Mount operation」では[Mount on Standalone server and recover database]を選びマウントの設定を行う。さらに画面右にあるデータベースのリカバリに関する設定も行う。ここまでできたら[Next]をクリックする。
確認画面が表示されるため、設定を確認して[Finish]をクリックして処理を開始する。データベースのコピーは瞬間的に終わる。バーチャルコピーであり、差分がないため実際にストレージに書き込んだりしないからだ。ただしその後に続くマウント操作で数分時間がかかる。処理の様子がウィンドウで表示される。
処理を終えるとコピーが作成されているか確認する。AppSyncのGUIから、データベースのコピーが1世代分作成されているのが確認できる。
XtremIOからはストレージにバーチャルコピーが作成されてサーバーにマッピングされているのが分かる。また使用済み物理容量は5.996TBでコピー作成前と全く変わらないことが示されている。これがインラインデータ重複排除だ。
XtremIOのインラインデータ重複排除ならデータベースをコピーしてもストレージの使用容量は変わらないため、開発用や分析用などいろんな用途でコピーを作成することができる。またAppSyncを用いればコピー後の一連の処理を自動化できる。両方合わせて使えば運用管理の手間とミスを大きく削減できそうだ。