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DBプロに会いたい!

データベースの世界から機械学習の予測の世界へ―DataRobot 原沢滋さん


 前回原沢さんが「DBプロに会いたい!」のコーナーに登場したのは、2014年4月のこと。インタビューの最後に「もう1回、スタートアップを経験したいなー!」と言っていた原沢さんは、言葉通りに2014年夏に所属していたIBMを離れ、新たにNoSQLのデータストア「Cassandra」を日本市場に普及する仕事へと転身する。その後の原沢さんがどんなチャレンジをしているのか、再び話を訊いた。

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有言実行、スタートアップの立ち上げにチャレンジ

DataRobot 原沢滋さん
DataRobot 原沢滋さん

 「Cassandraは、大量のトランザクションデータを、極めて高速に処理、スケールできるところが面白いなと思いました」と、原沢さんは魅力を語る。ならばそれを日本市場に普及させる仕事をやってみようと考えるのが彼だ。その頃Cassandraの商用版を扱っているDataStax社には、日本にビジネス担当者はいなかった。そのためビジネスの立ち上げを全て自分でできる状況であり、これもチャレンジのしがいがあると原沢さんは考えるのだ。「技術的にCassandraに惚れたということ以上に、自分で全部できることに魅力を感じていたかもしれません」と振り返る。

 新たなチャレンジを始めた際の原沢さんの立場は、DataStax社の正社員ではなかった。日本での会社の立ち上げから製品のマーケティング、営業活動に至るまでを、外部コンサルタントという立場で行うことになった。「オープンソースの製品でビジネスをどう成り立たせるかを考えていた」。とはいえ積極的な活動で、大規模な顧客も獲得していく。しかし米国のDataStaxがなかなか日本法人を立ち上げてくれず歯がゆい思いもした。

 その後は次第に市場でのCassandraの認知度も向上し、顧客も順調に増えていった。そんな状況にあった2015年後半に新たな出会いがあった。Netezzaのビジネスを一緒にやっていた米国のメンバーの1人が来日し、久しぶりに会うことになる。彼から最近面白いことをやっているのだと紹介されたのが、機械学習の自動化プラットフォームの「DataRobot」だった。DataRobotの製品を実際に見せてもらった原沢さんは、とにかく製品のコンセプトとその出来映えに驚愕する。

「データに関わってきた自分にとって、5年後くらいにこんなことができるかもしれないとざっくり考えていたものを目の前に見せつけられたような気がした。これにはすごい、かなり大きな衝撃を受けました」(原沢さん)

 DataRobotは日本進出を真剣に考えていた。その後、リクルート社がDataRobotに投資し、そのことが、DataRobotの日本への進出をさらに後押しすることになる。

 原沢さんにも引き続きDataRobotサイドからコンタクトがあったという。とはいえ、まだCassandraの立ち上げに奔走していたこともあり、とりあえずはアドバイスだけはするという程度にとどまっていた。

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腰を据えてDataRobotの立ち上げにチャレンジ

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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