このプラットフォームは、AI活用におけるデータサイエンティストによる「検証」、アプリケーション開発者による「導入」、ユーザによる「活用」を包括的に支援し、スキルの異なるプロフェッショナルが協働できるクラウドサービスとして提供する。
これにより、従来課題となっていた検証における多様なエンジン活用のための複雑な構成管理が不要となるだけでなく、導入における分析モデルのAPI化を容易にすることでAIを活用したソリューション開発の迅速化を実現するという。
また、このプラットフォームには、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである「異種混合学習技術」に加え、デファクトスタンダードのオープンソースソフトウェアを搭載し、多様なエンジンから最適な分析手法によるモデル作成を支援するとしている。
「NEC Advanced Analytics Cloud with 異種混合学習」の主な特徴
1. 検証に必要なツールを統合
データサイエンティストによる検証のためのプラットフォームとして、対話型UI(Jupyter Notebook)を採用し、高い予測性能と解釈性を備えたNECのAI技術「異種混合学習技術」と多様なエンジン(scikit-learn)を統合し提供することにより、各種アルゴリズムを単一環境で実行可能にした。
また、シンプルで軽量な仮想環境(Docker)を統合して提供することで、複数のユーザが1つの環境を共有できることはもちろん、サーバ台数を増やすことでシステムの処理能力を高めるスケールアウトを可能にした。
2. 検証から導入、活用までを短期間で実現
検証で作成した分析手順や分析モデルを容易にAPI化できるため、アプリケーションへの組み込みが迅速に行え、検証から活用までを短期間に実現できる。
なお、このプラットフォームは「NEC Cloud IaaS」上のクラウドサービスとして提供される。さらに、同じプラットフォームをオンプレミスでも構築可能としているため、検証はクラウドサービスを活用し、実際の導入、運用はオンプレミスで利用するなど柔軟な対応が可能。
3. データサイエンティストによる活用支援サービスもあわせて提供
200件以上のプロジェクト経験を持つNECのデータサイエンティストチームによる実データを用いた分析検証の支援や、継続的な分析業務アウトソーシングなどのサービス提供を通じ、業務での効果の高いAI活用を短期間に実現可能。