「Enterprise Architect」は、システムやソフトウェアの設計などにおいてUML・SysML等の表記法を利用したモデリングを支援するツール。作成したモデルからDOCX・PDF・HTMLの形式のドキュメントを生成したり、C#やJavaなどさまざまなの言語のソースコードを生成したりすることができるという。
バージョン14.0の概要
バージョン14.0での大きな変更点は、「効率的なモデリングの支援」「SysMLへの対応強化」「エディションの統廃合」の3点になる。
・効率的なモデリングの支援
モデルを作図する際の配置支援機能やプロパティを効率的に参照・編集するためのウィンドウの強化など、日常的に利用する機能を中心に大きく改善。また、Office製品と同様の「リボン」の内容やコンテキストメニューの項目の見直しなど、効率よく操作するための改善を多数実施した。
・SysMLへの対応強化
最新のSysML1.5に対応したほか、細かい点まで含めてSysMLの仕様で定められた表記・表現への多数の対応を行った。前項の効率的なモデリングの支援機能の数々はSysMLのモデルにおいても利用可能であり、SysMLのモデリングがさらに快適になった。
・エディションの統廃合
従来は「Enterprise Architect」「Enterprise Architect Suite」で合計6つのエディションがあり、また多数の有償アドイン製品もあるため、製品の検討・導入を複雑なものとしていた。この構成を見直し、エディションを4つに絞り込み、また多くのアドイン製品を「Enterprise Architect」自身に統合することで構成がシンプルになった。また、すべてのエディションにおいてフローティング(同時使用人数)ライセンスが利用可能となった。
4種類のエディションは次のとおり。
- プロフェッショナル版
- コーポレート版
- ユニファイド版
- アルティメット版