NTTデータは5日、携帯電話にワンタイムパスワードのトークン機能を実装するSaaS型ソフトウェアサービス「BizEmotion-OTP Enterprise Edition」の販売を開始した。トークン部分についてはRSAセキュリティの技術を利用している。
ワンタイムパスワードと言えば、トークンと呼ばれるUSBメモリのような小さいデバイスが主流だ。このトークンがワンタイムパスワードを発行するわけだが、デバイス自体や社員に配布するコスト、運用面で問題がなかったわけではない。NTTデータでも、その費用対効果が見込まれる金融機関向けに製品やサービスを提供していた。
この金融機関向けの携帯電話向けのワンタイムパスワード認証サービス「BizEmotion-OTP」のソフトウェアをSaaS化し、一般企業やサービスプロバイダにも利用できるようにしたものが、今回発売された「BizEmotion-OTP Enterprise Edition」だ。
クラウドやSaaSといえど、セキュリティ機能の実装が要求されることがある。トークンにだれでも持っている携帯電話を利用し、ソフトウェアはSaaSで管理される方式は興味深い。
なお、対応する携帯電話端末は、特定のキャリア、製品に依存しないという。2008年12月末現在の3キャリア、340機種について動作検証を行っているので、導入にあたって携帯電話の支給や買い換えなどはほとんど必要ない。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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