SAS Institute(以下、SAS)は、ローコード/ノーコードアプリケーションの展開とSASの分析ワークロード管理を手がける株式非公開テクノロジー企業であるBoemskaの買収を発表した。
セルビアに研究開発センターを有する英国の小規模企業であるBoemskaのアセットとオペレーションはSASに統合される。BoemskaはSASのテクノロジーパートナーとして実績を積み重ねてきており、金融サービスやヘルスケア、旅行業界におけるSASの顧客を始め、グローバルな企業を顧客としているという。
SAS Viyaに統合される主なBoemska製品
- 次世代クラウドネイティブ機能:これにより、不正行為の予測、医療事象に関わる意思決定、不良品の検出など、特定のタスクを実行するためのモデルの開発や実行、意思決定がローコードやノーコードのテクノロジーを用いて行えるようになる
- エンタープライズのワークロード管理ツール:Microsoft Azureなど、クラウド上の分析ワークロードを適切なサイズに保ち、常に最適化しながら、コスト効率の高い方法でアナリティクスをスケールアウトしてクラウドへの移行を容易にする
また、SASのテクノロジーに搭載された機械学習や高度なアナリティクスが以下をサポートできるようになる。
- 差し迫った医療事象についてウェアラブル機器からアラートを送信
- 工場に搭載したカメラで不良品を検出し、無駄を削減
- ドローン機器による分散アセット(電線など)の監視とメンテナンスのリクエスト
Boemskaのテクノロジーは、今後数カ月間でSAS Viyaプラットオームに搭載されるとしている。
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