ブレインスリープと東日本電信電話(以下、NTT東日本)は、睡眠におけるデータ分析基盤の構築および睡眠障害診断のAI予測に関する実証実験を共同で開始した。
実施プロジェクトの概要
睡眠データ利活用基盤を構築
ブレインスリープが所有する睡眠に関するデータおよび今後の研究データを一元的に蓄積し、AIによるデータ分析等で更なる活用が可能な睡眠データ利活用基盤を構築するという。今後、健康経営を促進したい企業、新しい睡眠ソリューションを創出したい企業およびスマートシティを推進する自治体へ、本データ利活用基盤を用いた支援を実施するとしている。
AIによる睡眠障害診断予測
本プロジェクトでは、太田睡眠科学センター受診者で、PSG検査により確定診断が下された約一万人の問診・検査データを活用し、AI技術を用いて、睡眠障害を予測するモデルを構築する。これにより、スピーディーかつ効率的に睡眠障害の診断をサポートする環境の構築や睡眠障害の早期発見を目指すという。
企業の健康経営促進を支援
睡眠偏差値forBizを活用することにより従業員の睡眠およびエンゲージメントを可視化し、表面化されていない課題を分析することで、従業員のプレゼンティーズム改善を支援する。分析では、睡眠だけではなく、ストレスや生産性など多角的な分析を実施し、課題を明確化したうえで、解決のためのソリューションを用意するという。
新しい睡眠ソリューションを創出したい企業およびスマートシティを推進する自治体を支援
第1弾として、センシング・IoT技術を駆使し、ひとり一人の最適な仮眠時間および覚醒タイミングを特定し、スムーズな目覚めを促すための技術検証を実施する。本検証によって取得した知見およびノウハウを提供し、新しい睡眠ソリューションを創出したい企業およびスマートシティを推進する自治体を支援するとしている。
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