金沢大学の和田隆志理事・副学長(腎臓内科学)らの研究グループと、東芝、東芝デジタルソリューションズ、SOMPOホールディングスは共同で、糖尿病性腎臓病の重症化に関連するリスク因子を算出するAIを開発。同AIを活用した患者への保健指導を2022年2月から開始したと発表した。
同実証では4者が共同開発したAIを用いて、中等度腎機能障害を併発した糖尿病患者30人の健康診断結果を解析し、個別化されたリスク状況を記した「生活習慣の維持/改善目標シート」を作成。シートを活用して、管理栄養士が患者への保健指導を行うという。また、従来の健康指導も組み合わせることで、糖尿病患者の生活習慣とQOLの変化を検証するとしている。
4者は今後、実証研究を通じて得られたデータをもとに糖尿病性腎臓病の重症化予防方法の有効性を検証し、医療機関、自治体、SOMPOグループをはじめ民間事業者が連携して、プログラムの社会実装を行い、患者のQOL向上を目指すという。
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