富士通は、屋外で利用するローカル5Gのシステム全体を検証できる常設の施設として、通信機器の製造拠点である那須工場に検証環境を構築した。
検証環境では、約1万5000平方メートルのエリアにおいて、ドローンを活用した飛行実験や、広範囲での無人搬送車、無人搬送ロボットの運行試験など、ローカル5Gの屋外活用に向けた技術検証が可能になるという。
同社は、検証環境を、屋内検証環境の「FUJITSUコラボレーションラボ」とあわせてトータルに提供していくことで、様々な顧客のセキュリティや防災対策にローカル5Gの技術を適用し、DXを支援していく。
なお、検証環境を用いた検証の第一弾として、7月中旬より、NTTコミュニケーションズによる侵入者検知や対象物を自動追尾する監視業務向けの機能に、ローカル5Gを活用した場合の有用性を共同で検証するとしている。
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