エクサは、ヤマハ発動機のSIパートナーとしてKinaxisのSCM/S&OP(セールス&オペレーションプランニング)ツールRapidResponseの導入を発表した。
ヤマハ発動機では「『コア事業の稼ぐ力』を強め、サステナブルな社会に貢献する『新規・成長事業に投資』し、『デジタルと共創の加速』で成長性を高める」という目標を掲げた新中期経営計画(2022~2024年)のもと、ヤマハらしいデジタルトランスフォーメーション(Y-DX)を推進している。そうした中、主力事業の一つである二輪車の領域において取り組んでいるのが、「ヤマハらしいデマンドチェーン」の構築だという。
グローバルPSI システムの構築の目的
- グローバル規模でPSI( Production、Sales、Inventory)を一元管理
- 需要変動に迅速に追随するヤマハ発動機様独自の需給調整業務を構築
グローバルPSI システムの構築の目標
- グローバルPSI管理のコスト抑制
- グローバル・グループ全体収益を考慮した生産供給の実現
- グローバル在庫コストの抑制と偏在庫の是正
今回の発表によれば、今後はインドネシア、フィリピン、タイといった海外の製造拠点にも展開を進めていく計画だという。
また、グローバルPSIシステムを二輪車事業だけでなく、将来的にはマリン事業(船外機)など他の事業領域にも水平展開を図っていくという構想を抱いているとのこと。
ヤマハ発動機が目指すY-DXでは、「経営判断の迅速化(Y-DX1)」、「顧客とつながる・新しい体験提供(Y-DX2)」、「次世代価値創造への対応(Y-DX3)」といったテーマとともに、全社でデジタル活用を推進するための「DX 人財育成」といった目標も掲げている。
ヤマハは、こうした変革に資するインフラづくりとして、グローバルPSI システムの拡張と改善にさらに大きな力を注いでいくとしている。
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