静岡県浜松市は、同市のデジタル・ガバメント(電子行政)や官民のデータ活用を効果的に推進し取組を加速していくための 「浜松市DX推進計画」を策定したと発表した。
計画期間は2023年1月~2025年3月の期間となっている。なお、計画期間内においてICTや政策の進展により適宜計画内容を見直すという。
推進体制については、市長を本部長、事務局をデジタル・スマートシティ推進課とするデジタルスマートシティ推進本部の下、デジタル・ガバメント分野とデジタル・スマートシティ推進WGという編成になっている。
推進本部はデジタルを活用した都市の最適化や市民サービスの向上に向けたデジタル・スマートシティ政策の企画および庁内調整を行うことを目的として設置。またWGは、デジタル・スマートシティ政策に関する、個別・具体的な施策の調整および検討を行う目的で設置されており、関連する課の職員で構成されている。
目指す方向性について浜松市は、「人に寄り添ったデジタル活用~安全・安心、便利で快適な市民サービスの実現~」を掲げた上で、基本的考え方として以下を挙げている。
- 人が中心、デジタルは手段
- 個人情報の保護とプライバシーへの配慮
- 変化を先取りし、新たな価値を創出する(組織・制度・職員意識の変革)
- 小さく始めて、改善を繰り返す
- システム所有からサービス利用へ
なお目指す方向性を達成するための取組項目として浜松市は10項目を掲げているほか、自治体の生産性向上についても触れている。
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