Zホールディングス(以下、ZHD)は、OpenAIと、「GPT-4」など同社が提供するすべてのAPIに関する利用契約を締結。グループ会社のLINEおよびその子会社、ヤフーにおける利用を開始したと発表した。また、LINEおよびその子会社、ヤフーの従業員約2万人に向けて、APIを活用した対話チャット型の独自AIアシスタントサービスを提供開始した。
ZHDは、独自AIアシスタントサービスの社内利用にあたって社内認証やネットワーク制限を行い、各社の社内ネットワーク環境下でのみ利用できる環境を整備。また、出入力情報はOpenAIモデルのトレーニングやOpenAIのサービス改善に活用されず、二次利用や第三者への提供がされない仕様としたため、利用者は社外秘情報の利用も可能になるとのことだ。
今回の締結により、利用者はOpenAIが提供するすべてのAPIを利用できるため、多くの業務シーンで活用することができるという。同社グループは生成AIの活用を推進し、業務生産性の向上、サービス品質向上や新サービスの創出を図るとしている。
対象となるAPI
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GPT-4、GPT-3.5、GPT-3(大規模言語モデル)
- Embeddings(検索、クラスタリング、分類等の実行を目的に文章をベクトル化)
- DALL·E(テキストから画像やイメージを生成)
- Whisper(音声文字起こし)
- Moderation(テキストのセンシティビティを判断)
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