日本オラクルは、エイチ・アイ・ディ(以下、HID)と自治体システムのガバメントクラウド移行対象20業務に加え、それ以外の業務領域においても連携を強化することを発表した。
HIDは、北海道を中心に、標準化対象業務となる住民記録系業務・税系業務・福祉系業務を含む「総合行政システム」を提供している。同連携によって、両社はガバメントクラウドに採択された「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を活用し、総合行政システムをクラウドネイティブ化する取り組みを推進するという。
今回、両社が連携を強化する分野は以下の通り。
- OCIのクラウドネイティブ・サービスを活用した実装:北海道内で総合行政システムのクラウドネイティブ化を進める中で、人口規模や税収に偏在の見られる地域特性(規模や団体数など)を踏まえたサービスを実装していく
- 自治体市場への標準業務外サービスの提供と民間市場へのサービス拡充:標準化対象外業務となっている人事給与システム、勤怠管理システムなどについてもクラウドネイティブ化への移行プロセスを構築
また日本オラクルは今後、同社の上級資格者がHIDに在籍し、OCIの技術者資格を有する人材を育成していく予定だとしている。
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