カラクリは、明治安田生命保険(明治安田生命)と協働で実施していた生成AI活用の実証実験の結果、社内照会業務のQ&Aコンテンツの作成業務を約40%の省力化に成功したと発表した。
同プロジェクトでは、学習データとして社内マニュアルや社内照会の応答ログを利用しており、既存データからアウトプットを出す3ステップ(前処理・検索技術・プロンプトの設定)が実用化を加速させたとのこと。3ヵ月の実証実験を経て、1月より正式な導入が決定したという。
実証実験では、マニュアルからのQA生成、過去の問い合わせログからのQA生成それぞれを実施。実際の生成結果を各部門の人々に評価してもらい、OCRの精度向上などの前処理の工夫、プロンプトの工夫などを繰り返し、精度向上を図ったという。また、一言でQA生成といっても、実際に活用する部門によって欲しい内容の粒度が異なったり、元データの充実度によっても生成結果が異なったりすることがわかり、QAの生成プロンプトの工夫やニーズに合わせたQAの粒度ごとの生成バリエーションを提示したとしている。
実証実験の結果、トータルで40%の効率化が実現。また、工数削減だけでなく人では拾いきれないQ&Aを作成できる効果もあることがわかったという。
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