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サイオステクノロジーとElasticsearchが業務提携──「両社で生成AIのRAG市場をけん引」

 サイオステクノロジーとElasticsearchは7月11日、共同発表会にて業務提携を発表した。今回の業務提携により、サイオスは生成AI事業にElasticの「サーチAI」機能を加え、RAGの構築支援サービスを新たに展開するという。

 サイオス 代表取締役社長 喜多伸夫氏は冒頭、サイオスグループについて「オープンソースソフトウェア事業を原点とし、社会課題を解決するソフトウェア&SaaSと、システムインテグレーションを提供するテクノロジー企業群」と説明。今後の成長戦略として以下の3つを挙げ、Elasticsearchとの提携は「生成AIによる事業強化」につながるものだとした。

  1. SaaS・サブスク事業への継続投資
  2. APIソリューション事業の拡大
  3. 生成AIによる事業強化
サイオス 代表取締役社長 喜多伸夫氏

 サイオステクノロジー 執行役員 青木稔氏は、業務提携の目的について「ディストリビューションパートナーとしてElasticとともに生成AIのRAG市場をけん引する」と述べた。「まずはElasticのソリューションはもちろん、我々が独自で開発したトレーニングおよびコンサルティングサービスについて、パートナーを通じて展開していきたい」と話す。

サイオステクノロジー 執行役員 青木稔氏

 このコンサルティングサービスの具体的な内容については、サイオステクノロジー DXサービスライン エグゼクティブマネージャー 村田龍洋氏が解説した。村田氏は、現在普及している生成AIでは公開情報しか学習していないため、企業で活用するには生成AIの回答精度が低かったり、ハルシネーションが発生したりする課題が存在することを指摘。「このような課題に対する改善策として、RAGの活用が注目されている。RAGを使用し、企業が保有する様々なデータを活用することで、生成AIの回答精度やハルシネーションを改善できる」と強調した。

サイオステクノロジー DXサービスライン エグゼクティブマネージャー 村田龍洋氏

 こうした状況を踏まえ、サイオステクノロジーは企業のRAG活用を支援するため、Elastic Search AI Platformを用いて生成AIの精度を向上させる「RAG構築支援コンサルティングサービス」、あわせてElasticのソリューション普及に向けた「エンジニアトレーニングサービス」の提供開始を発表した。RAG構築支援コンサルティングサービスは下図3つのフェーズで支援するという。

RAG構築支援コンサルティングサービスの概要図【画像クリックで拡大】

 エンジニアトレーニングサービスは、Elastic認定エンジニアの資格を取得する前の基礎トレーニングとRAGに特化したトレーニングコース。ユーザーがElastic Search AI Platformおよび「サーチ」「セキュリティ」「オブザーバビリティ」のソリューションを正しく理解し、設計を行うための知識と技術を身に着けることに有効だとしている。

 続いて、Elastic Vice President, Channels and Alliances, Asia Pacific & Japan Andrew Habgood(アンドリュー・ハブグッド)氏が登壇し、同社におけるパートナーシップの重要性を強調した。

Elastic Vice President, Channels and Alliances, Asia Pacific & Japan Andrew Habgood(アンドリュー・ハブグッド)氏

 同社は日本において、SIerのパートナーやマネージドサービスを提供するパートナーを開拓しており、「パートナーエコシステムの形成にも注力している」と同氏は話す。以下の資料に示した6つの点においてパートナーエコシステムがプラスの要素になると説いた。

【画像クリックで拡大】

 そして発表会の最後には、Elasticsearch 日本法人代表 山賀裕二氏が日本市場におけるビジネス展開と今回の提携に言及。パートナーエコシステムについて同氏は、「AIのビジネス活用が進展し、私たちのビジネスチャンスが大きく広がってきている中、パートナーエコシステムの拡充はそれを後押しする重要な施策として捉えている」とコメントした。

Elasticsearch 日本法人代表 山賀裕二氏

 同社は2年前からパートナー企業とともにビジネスを推し進めるための制度を整備してきたという。今回の提携について「かねてより進めてきたパートナーへの支援をよりスピーディーに進めるための重要な施策」だと期待を寄せた。サイオステクノロジーとの連携を通じて、下図に示した4つを今後推し進めていくとのことだ。

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竹村 美沙希(編集部)(タケムラ ミサキ)

株式会社翔泳社 EnterpriseZine編集部

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https://enterprisezine.jp/news/detail/20052 2024/07/17 08:00

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