日立製作所(以下、日立)は2024年7月31日、SAPのERP「SAP S/4HANA® Manufacturing for Production Engineering and Operations (PEO)」(以下、PEOソリューション)と日立の工場全体最適化ソリューション「Hitachi Digital Solution for Manufacturing」(以下、HDSM)を用いて、生産計画と製造実績のデータを接続し、発生している差異をリアルタイムに可視化するソリューションのデモンストレーションを、SAPジャパンの施設「SAP Experience Center Tokyo」に構築したと発表した。
同ソリューションは、SAP S/4HANAの管理項目にない製造現場の付帯作業や生産計画外における事象の製造実績データをHDSMで収集して蓄積し、それをデータとしてPEOソリューションで管理する項目と接続することにより、計画と実績の差異を可視化するもの。これにより、現場の負荷を分析でき、PDCAサイクルの高速化および高効率生産の実現に貢献するという。デモンストレーションでは、HDSMとスマートデバイスを使った実績データの収集、およびそれをPEOソリューションへ反映する流れを実際に見られるとのことだ。
日立は、DXやSAP S/4HANAのFit to Standard推進・応用を検討する製造業の顧客に、同ソリューションおよびこれを活用したDXコンサルティングを提供するという。加えて、Lumadaソリューションを活用して、システムインテグレーションから運用・保守にわたる顧客のビジネスプロセスに貢献するとしている。
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